Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マードック大学
2012年6月号 文学部 N.Y

試験のこと  

まず、試験全般についていえることは、試験の前の1週間は準備期間として授業は一切ありませんでした。また、科目によっては過去問をインターネット上でみることも可能でした。辞書の持ち込みが可能な科目もありますが、私はあまり使うことはありませんでした。図書館で英和、和英の辞書を借りることも可能です。

 AST102 Introduction to Asian Culture 試験の形式は12個程度の問題の中から4つを選び、それに対する短いエッセイを書くというものでした。制限時間は問題用紙を読むためreading time 10分と実際にエッセイを書くwriting time 2時間、計2時間10分でした。テキスト等の持ち込みは禁止。交換留学生は辞書の持ち込みのみ可能でした。問題は試験の2週間ほど前に知らされていました。対策としては、毎回授業で出されるstudy questionという質問がいくつか出されるのですが、それに対する答えを毎回きちんと準備していれば対応できると思います。

FDN110 Australia in Asia 試験の形式は大きく3つに分かれており、選択問題、ショートエッセイ(パラグラフ2段落以下)、エッセイで構成されていました。制限時間は問題用紙を読むためreading time 10分と実際にエッセイを書くwriting time 2時間、計2時間10分でした。テキスト等の持ち込みは禁止。交換留学生は辞書の持ち込みのみ可能でした。過去問はありませんでしたが、代わりに試験問題のサンプルがネット上で公開されていました。試験範囲は1セメスターで学習したことすべてでした。これは一見大変そうですが、それぞれの問題はあまり深い内容を聞かれないので必要以上に身構える必要はありません。対策としてはこれも毎回授業で出されるstudy questionの解答を準備しておけば対応できます。また、試験前に提出した自分のエッセイを見直すことも有効でした。

TLC121 Academic Writing English 試験の形式は6つに分かれており、一問一答のようなもの、パラフレーズ問題、空所補充、エッセイなどがありました。制限時間は上記科目と同じ2時間10分。ただ、この科目は辞書の持ち込みも不可でした。おおまかな、試験の構成は試験前の最終授業で教えてくれました。これも1セメスターで学習したことすべてが試験範囲でした。個人的にはこの科目のテキストは比較的に読みやすく、対策としては、最終授業で言われたことをもとに教科書とノートを見直してキーワードを覚えていれば十分対処できると思います。

 

余暇の過ごし方  

マードック大学では先月号でもふれましたが基本的に課題がかなり多く出されます。個人的には土日をフルに使って勉強しても全て課題を終えることは難しい量だと思います。しかし、勉強ばかりしていては疲れが溜まります。また、せっかくの留学生活を語学の勉強はもちろんのこと、現地の観光や友達と過ごしたいと考える人も多いと思います。そのため、自分でうまくタイムマネージメントをしてリフレッシュする時間をつくることがこちらで過ごす上で大事なことだと思います。私は、基本的に週に一度、こちらでできた友達と一緒に外食に行ったり、パーティをしたり、時には自分の寮でフラットメイトとゆっくり過ごしていました。バスケットボール、サッカー、テニスなどの運動もすごくいい気分転換になりました。普段、課題に追われているせいか、週に1回の息抜きの時間は非常に充実感があります。また、マードック大学で日本語を教えていらっしゃる先生が、食事会を数回開いて下さり、おいしい日本食を食べさせて頂くこともありました。

 

自由テーマ  

ここではもう少し試験のことについて書きたいと思います。私自身、マードックに来て毎日の授業をこなしていく中で不安だったのが、いかに早い時期から試験に備えておくかということです。どの科目も基本的に試験はセメスターを通して学んだことすべてが試験範囲になるので、「毎回の授業をきちんと理解すること」といってしまえばその通りです。しかし、実際は毎回の授業の課題に加えてエッセイの提出課題などが重なるとすべてを理解してというのはなかなか思うようには行きません。そこで、どの科目にもあてはまる試験対策の方法としてまず、毎回の授業で出されるstudy questionに対する解答を出来る限り作っておくことをお勧めします(特にAST, FDN)。study questionとは、毎週の講義とリーディングの内容に基づいた質問のことです。各授業では教科書に加えてstudy guideという冊子が配られ、そこに載っています。チュートリアルでこのstudy questionについて話すこともあります。マードック大学に来た人はすぐに分かると思います。また、試験前に提出したエッセイと似た質問が試験で出てきたこともよくあったので、それらのエッセイの完成度を高め、試験直前はそれを見直すということも非常に効果的だと思います。加えて、上記に書いた通り、試験は基本的にエッセイ形式がほとんどです。そのため、日本にいる間にエッセイの対策をしておくこともこちらでの試験対策につながります。