Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マードック大学
2012年2月号 文学部 K.N

・オリエンテーションについて

 こちらに着いてからの2週間はほぼ毎日オリエンテーションで埋まっています。内容は、学校や寮、その周辺の案内や説明など多岐にわたりますが、同様に大学主催のイベントも多く開催され、同じく海外から留学してきた生徒と交流する場も多くあります。現地で授業が始まるまでに2週間のオリエンテーション期間があるということは、その分、マードック大学が留学生の受け入れに対する制度が整っていることを意味しているのだと思います。ところで、オリエンテーションでは複数の担当者の方が話をしてくれますが、全てを聞き取ること、理解することは殆ど不可能だと覚悟しておいた方が良いかもしれません。その分、わからなかった部分を自分で大学HP上を調べること、友人と協力し合うことが必要になってきます。

また、日本人留学生にとって最も心強い、日本人留学生の為だけのオリエンテーションもあり、今後いかに勉強していくかなどのサポートが得られ、本校を選んで良かったと確信できました。やはり、日本からの留学生、という立場にある我々を理解し、受け入れてくださる存在は何にも代えがたいと思います。

・環境について(大学施設/サービス、住居、町並みについて)

 マードック大学に留学する生徒は、Murdoch Villageという学生寮に住みます。この寮はNorthとSouthに分かれており、自分がどのような項目を最優先するか熟考した上で申し込むことが必要になってくると思います。具体的に、何より清潔感を重視するのであれば新しく建てられたNorth、そして多くのflat mateと過ごして寮費を少しでも安く収めたいという人はSouthなど、様々な選択肢が与えられています。この寮から、一番近くのスーパーマーケットに行くまでに徒歩では15分ほどかかってしまいますので、生活上とても便利、とまでは言えないのですが、大学は勿論近いので、24時間開いている大学の図書館の利用はしやすいと思われます。ですが、夜に出歩くことは避けた方が良いという印象を既に抱きました。というのも、集団で買い物に行った帰りに車の窓から水をかけられたり、コインを投げられ罵倒されたり、などという事を既に経験したからです。ですが、明るい時間帯は安全だと思いますし、店員さんなどもフレンドリーな方が多いです。

 

・諸外国から来た留学生と日本からの留学生の違い

同じく英語を第二言語としている生徒であっても、日本人以外の学生は英語を母国語のように流暢に話します。勿論、諸外国特有の発音のクセなどはありますが、現地の人との会話に困ることは我々日本人よりも断然に少ないように思います。とはいえ、そういった、同じく海外から来た学生らと会話する際には、第二言語同士の困難さを感じる場面があります。お互いに英語を話せるはずなのに、それぞれが何を言っているのかわからず困ってしまうことは少なくありません。その際、「日本人より英語ができるのに、自分の英語をわかってくれない」と思ってしまった事があるのですが、そうではなく、彼らにとってもほかの国の英語が聞き取りにくいということ、わからない部分もあるのだということを理解した上で、そしてまた相手に自分の表現レベルがどの程度なのかをわかってもらい、互いを尊重し合ってじっくりと話すことが大切なのではないかと今は思っています。