Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マードック大学
2012年4-5月号 文学部 N.Y

1.日本から持ってきたらよかったと思うもの

私が日本から持ってきたら良かったと思うもの、また逆に持ってきて良かったと思うものは5つです。 まず1つ目は冬服です。私はオーストラリアは冬でもあまり寒くないと思っていったため、ほとんど冬服を持ってきませんでした。しかし、5月現在でも朝、夜は寒いです。最低気温は10℃ぐらいです(感覚としては京都の11月頃の寒さ)。今はパーカーやカーディガンがあれば大丈夫ですが、これから冬に近づくにつれてより寒くなると思われるので、私としては厚手のジャケットや、マフラーを持ってくればよかったと思いました。 2つ目は紙の英和辞書です。交換留学生は基本的に試験の際に紙辞書(電子辞書は不可)の持ち込みが許可されます。試験では難しい語彙もでてくるので、辞書があるほうが便利です。 3つ目は筆記用具類です。オーストラリアの筆記用具は日本に比べて種類が少ないです。例えば、私はこちらで教科書に書き込みをする際に、細めのボールペンを使いたいと思って、近くのお店を探しましたがどこにも売っていませんでした。普段、自分が使い慣れていたり、こだわりがある人はあらかじめ日本から持ってくことをお勧めします。 4つ目(持ってきて良かったもの)はノートパソコンとそれを入れるカバンです。これは必須です。マードック大学では基本的にノートパソコンを毎日持ち歩いての生活になります。なので、パソコンのサイズもそれを考慮した方がいいです。また、Wordはもちろんのこと、Power Pointやウイルス対策のソフトも不可欠です。 5つ目として、秋冬は雨がよく降るので折り畳み傘があると便利です。

 

2.現地の学生、友人について

まず、マードック大学は本当に国際色豊かな大学です。現地のオーストラリア人を始めとして、マレーシア、シンガポール、アメリカ、インド、ドイツ等、色々な国からの学生でキャンパスがにぎわっています。また学生は基本的には勉強熱心で、親切な人が多いです。例えば図書館には多くの学生が頻繁に行き来しますし、何かの待ち時間などに近くにいる学生に声をかけると気軽に返してくれます。加えて、マードック大学には日本語学科があり、そこで日本語を勉強している学生がいます。私は普段、その学科の学生と一緒に勉強したり、遊んだりすることが多いのですが、お互いに日本語と英語の情報を交換し合ったり、食事をしたり、スポーツ、ゲームをしたりと非常に充実しています。日本でもそうですが、やはり友人の存在はこちらでも非常に大きな存在です。

 

3.自由テーマ

ここでは、マードック大学に来るまでに個人的に準備しておいた方がいいと思うことを今回は学習面(リスニング、リーディング、ライティング)に絞って書きたいと思います。結論から言うと、日常会話の英語だけではなく、アカデミックな英語も勉強しておくと非常に役に立つということです。そして、その前に一言強調しておきたいのが、「こちらでの生活は本当に課題が多い」ということです(個人の能力にもよりますが多くの交換留学生が課題に関して困難を感じているようです)。これはいい意味でやりがいがあり、その分達成した後の成果は大きいです。なので、留学前の準備がかなり滞在中の生活を左右します。

* リスニング  カジュアルなもの(TVドラマ、映画など)はもちろんのこと、アカデミックなもの(TOEFL, NEWSなど)を意識して聞くこととお勧めします。アカデミックなものに関しては、TOEFLのリスニング対策はこちらでの授業に直結するので有効だと思われます。他にも、難しい語彙や早いスピードに慣れることも大切です。オーストラリア英語はもちろんのこと、イギリス、アメリカ、色々な人の英語を聞いて下さい。オーストラリアには様々な国の人がいます。数多くの英語を聞き、それに慣れることも重要です。

*リーディング   リーディングに関しても自分の興味のあるものはもちろんのこと、TOEFLの対策のテキストなどアカデミックなものをたくさん読んでおくことをお勧めします。マードック大学で多くの学生が悩まされるのが授業の課題の多さです。毎週、教科書約80ページ(3つの授業の合計)ほどのリーディングが出されます。日本で、読み慣れとアカデミックな語彙力がこちらに来てから役に立ちます。

*ライティング   エッセイをできるだけ多く書く練習をしておくことをお勧めします。書き方の知識だけを知っておくのではなく、できれば実際に自分でリサーチをし、とにかく実際に何度も書くこと。大学の先生の協力に協力してもらうのもいいでしょう。こちらでは、エッセイを書くことがたいていどの授業でも求められます。交換留学生はマードック大学で、エッセイの書き方の授業を受講することになると思います。しかし、事前に自分で書き方を知り、それを最低限使いこなすことがすでにできれば、こちらでの授業で学んだことを自分のもとの知識に付け加えて応用していくだけなので、効率よく学習できると思われます。

マードック大学では最初のセメスターから現地の学生と同じ授業をとるため、授業内容を理解するには、あらかじめそれなりの力が求められるというわけです。個人によって、留学先で日常会話能力を伸ばしたい人や、アカデミックな力をつけたいなど、それぞれの目標があると思うので、以上のことはそれを踏まえて参考にしてもらえればと思います。 最後に、私自身、満足できる力をつけてマードック大学に来たとは到底言える立場ではありませんでした。しかし、こちらにきてから現在もなんとか課題をこなしています。なので必要以上に身構える必要はないと思いますが準備し過ぎていても損はありません。