Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マードック大学
2011年6-7月 経営学部 D.S

1. 冬休みについて

冬休みは龍谷と同じく約2ヶ月間ありました。6月8日に前期のテストが終了し冬休みに入りました。マードックも龍谷と同じで自分のテストが終わるとそのまま休みに入ります。

冬休みの最初の2週間ほどはのんびりと過ごしていました。友達と会ったり、映画を見たり、本を読んだり・・・。授業期間中は忙しくてなかなか出来なかったことを満喫しました。あとは母親、叔母、祖母がこちらに旅行しに来たので一緒にパースを観光して案内したりしました。みんな喜んでくれたので、ある意味での親孝行にもなったかなと思います。その間に冬休みを無駄に過ごさないためになにをしようかなと、考えた結果冬休み中に開講される授業を履修することにしました。

今回冬休みの授業を履修したきっかけは、日本人留学生のサポートをしてくれているJamesという先生からの紹介でした。テスト期間中にJamesと後期の履修科目の相談をした時に、個人的に前期の自分の課題だと感じたエッセイライティングが学べる授業が後期にないかと話していく中で、Jamesがそういうことが学べる授業が冬休み中にあるよと紹介してもらったのが、今回履修した授業でした。

授業名は「Introduction to University Learning」というものです。授業は週に2〜3回で1日4時間を10日間受けました(期間は4〜5週間)。毎授業でその日のリーディングか授業内容を自分でまとめたエッセイのようなもの(Learning Log)の提出があり、エッセイも期間中に2回あったので授業を通してライティングのスキルがかなり鍛えられました。冬休みだからと特別な授業だということではなく、前期にも後期にもこの授業は開講されているそうです。

そして、授業名の通り「大学で学ぶとは?」ということを学びました。具体的には、「知識とは?」「学ぶとは?」「大学で必要なスキルとは?」などということを、学びました。日本の大学ではこのような授業はあまり聞きません。あるとしても「キャリアデザイン」のような授業で、「働くとは?」というような内容を学ぶような授業かと思います。

しかし、今回この授業を履修して本当に良かったなと思うと同時に日本でもこんな授業があればいいのにという風に思いました。もう大学5年目ですが。(笑)しかし、この授業を通して大学生としてだけでなく生涯を通して学ぶことについてすごく考えさせられました。私の多くの友達はもう社会人として働いています。その中で、覚えることも多いし勉強することも多いと聞いています。授業の中でもUniversity Learning という言葉と共に、Lifelong Learning という言葉もよく出てきていました。大学生活を通して、自分の専攻の知識を身につけることも大事ですが、学ぶことについて理解することや習慣をつけることで大学卒業後の自分に活きるものが手に入れることができるのではないかと思いました。大学生活後の人生のほうが断然長いですしね。

「大学の授業で学んだことはなんですか?」と聞かれて詳しく話すことができますか?大学で学問的に学んだことが卒業後に活かせるようなことをしている人はどれだけいるのでしょうか。その数は少ないように思います。(大学と社会の仕組みがそういうものなのかもしれないですが・・・。)ならばなにを学ぶかだけでなく、どう学んだらいいのかを学ぶことも意義のあることなのではないかとこの授業を通して考えるようになりました。

海外の大学で、こっちの人が普通に受ける授業を受けることによって、自分の日本で受けてきた教育を比較できるのは、語学留学ではなく交換留学として海外へ出る一つの魅力だと思いました。

冬休みの約2ヶ月間。他の日本からの交換留学生は人それぞれ、のんびりしたり旅行に行ったりと過ごしていたみたいですが、個人的には今回授業を受けてすごく良かったなと思いますし、すごく満足しています。前期の授業と比べても面白かったですし。また旅行は授業期間中のスタディブレイクか後期のテスト終了から帰国するまでの間に行けたらなと思っています。

そんなわけで、とても貴重で学ぶことも多かった充実した冬休みでした。
後期の授業は8月1日から開始です!! 

経営学部スポーツサイエンスコース5回生 D.S