Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マードック大学
2013年4月号 文学部 N.Y

授業紹介①

前期は、日本人学生は3つの授業を受講します。その3つとはAST102(Introduction to Asian Culture), FDN110(Australia in Asia),TLC(Academic Writing English)です。そして、それぞれの授業は、レクチャー(大きい教室での全体講義)とチュートリアル(小さい教室での授業)の2つがセットで1つの授業になります。これらは、日本人はアジアについての知識が事前にあるため、授業の内容を理解しやすいだろうという観点からの、マードック大学の日本人学生アドバイザーの先生による推薦科目です。そのため、日本人留学生(現在7名)は基本的に全員これらの科目を受講します。といっても、時間割の組み方によっては、同内容の科目、内容でも、教室は別々の場所で受講することになります。以下、各授業の簡単な説明です。

AST102 (Introduction to Asian Culture) アジアの文化に関する授業です。主に東南アジアを扱います。アジアいう言葉の定義、一体どこからどこまでがアジアに含まれ、その共通点は何かといったことにはじまり、各国の文化や宗教を現在学んでいます。

FDN110 (Australia in Asia) アジアのすぐ近くに位置するオーストラリア。その視点からアジアとオーストラリの関係(オーストラリアはアジアの一部なのかどうか)や、アジアからの難民に対するオーストラリアの現状、急成長をとげる中国に対してオーストラリはどうあるべきか、ということを学んでいます。

AST121 (Academic Writing English) アカデミックライティングの書き方についての授業です。カンマの使い方に始まり、どのように文章を構成すれば論理的で分かりやすい文章をかくことができるのか、また課題に対するリサーチの仕方等について学んでいます。

カルチャーショックについて

オーストラリアに来てから大きなカルチャーショックはなかったように思います。強いて言うなら、店が基本的には5時に閉まることや、バスに乗る際は車内アナウンスがないため、下車するときは自分で景色を見て判断するか、バスの運転手に聞くといったようなことです。

自由テーマ

ここではもう少し授業のことにつて書きたいと思います。上記にも書きましたが、授業はレクチャー(大きい教室での全体講義)とチュートリアル(小さい教室での授業)から構成されています。レクチャーは1つの教室に30~100人程度が入り、教授やゲストスピーカーの話を聞きます。個人的な感想としては、TOEFLのリスニングセクションより、もっと難しいように思います。その理由としては、使われている単語のレベルが専門的であることはもちろんのこと、スピードも速いです。そこに、オーストラリアのアクセントが加わり(教授にもよりますが)、かなり聞き取りにくいです。ただ、レクチャーは録音されており、後から、ネット上で聞き直すことが可能です。チュートリアルは10~15人程度で、先生が中心となり、生徒を巻き込みながら少人数授業をしたり、生徒が中心となって、授業の内容について意見を出し合います。ここで大きく日本と違うのは、学生が積極的に意見を出すことが求められるという点です。周囲の学生の話すスピードは速く、授業の内容を理解することもかなり難しいです。そして、その中で自分から割って入って自分の英語で意見を言うということは非常に厳しいです。また、各授業とも当然ながら毎週、宿題がでます。1つの授業につき約20~30ページほどのリーディングがあり、事前に出されている質問に対して自分で答えを考えます。私は今までTOEFLのリーディングセクションは日常生活で英語を話す際にはあまり役に立たないのではと思っていましたが、その考えを覆されました。アカデミックな単語や文章理解はこちらの授業のなかでは当然のように求められます。そして、そこで培われた力が、その後の仕事(英語に関係するもの中心として)をする際の、基本となるのだと感じました。