Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ディーキン大学
2015年5月号 国際文化学部 H.N

〇授業紹介

今回は僕が語学学校で受けている授業を紹介したいと思います。僕が現在受けているのはEAP2( English for Academic Purposes 2)という授業です。大まかにいうと、大学で授業を受けるために必要なスキルを身につけるためのクラスです。内容としては、エッセイ、レポートの書き方、referenceの仕方、リスニング、プレゼンテーション、Summary writing(要約の仕方)などを勉強しています。オーストラリア(英語圏)の大学は参考文献の引用に関してかなり厳しいです。Plagiarism(盗作)が発覚すれば、その学生は落第、もしくは退学処分を受けます。なので、レポートを提出する際にはReferenceを入念にチェックする必要があります。

GeelongのDueliに通う留学生のほとんどはディーキン大学で学位を取得することを目標としています。そのため、学生全体の意識が高いように感じます。GeelongのDueliの生徒数はメルボルンのBurwood校より少なく、今のところ日本人の生徒は僕だけです。なので、スピーキング力を伸ばしたい人にはGeelongのDueliに行くことをお勧めします。

私見ですが、語学力を上げるためには語学学校の授業・課題の他に、プラスアルファの学習が必要だと感じます。僕の受けている授業では学部の授業を受けるための「スキル」を中心に学んでいます。従って、新聞・本を読んでボキャブラリーを増やす、ニュースを見てリスニング力を高めるなど授業以外の学習習慣を身に着ける事が重要だと思います。

〇治安、危険を感じた事、トラブルについて

治安についてですが、「日本より治安は悪い」という事を念頭において生活することが大切だと思います。今のところトラブルに巻き込まれたり、危険に感じたことはありませんが、新聞やニュースを見る限り、盗難事故、強盗、性犯罪は日本より多いように感じます。Geelong市内のほとんどのお店は夕方頃(5時から6時)には閉まります。夜7時、8時であっても、一人で出歩く場合(特に女性)は、最善の注意を払う必要があるでしょう。

オーストラリアでは白豪主義に基づく制度的差別は解消されていますが、心理的な差別はまだ残っていると言われています。友人から聞いた話ですが、ディーキン大学の日本人学生がバスに乗っている途中、運転手から差別的な暴言を吐かれたことがあるそうです。人種差別はオーストラリアの法律で禁止されています。しかし、「差別は法律で禁止されている」ということは、政府は「差別がまだ残っている」ということを前提としている訳ですから、オーストラリア人(白人)の中には(めったにないと思いますが)有色人種を快く思っていない人がいるかもしれないということに留意する必要があると思います。

現在、オーストラリアではice drugという麻薬が社会問題になっています。新聞やテレビでもiceの危険性についての記事やニュースを頻繁に見聞きします。新しい環境に慣れず、麻薬を服用する留学生もいるようなので、僕自身も気を付けたいと思います。