Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マサチューセッツ大学ボストン校
2018年2月号 政策学部 K.I

1.試験について

試験のパターンは、主に二つあります。まずFinal Exam とそれ以外です。ほとんどのクラスにFinal Exam、またはFinal Paper はあると考えていいと思います。専攻やクラス科目によって異なりますが、ほとんどは日本と同じような記述式、選択式によるものです。また、それらの代わりに、Final Exam期間に、5~6ページ、またはそれ以上のレポート提出が要求される場合もあります。多くの場合は、試験前から、大まかな範囲や、出題予定である問題のトピックやヒントを教えてくれます。またBlack Board (先月号に記述あり)と呼ばれる大学のホームページでも、それぞれに確認することができます。少しでも分からない事、不安な事がある場合は、教授に直接訪ねてみる、また時間がない場合、メールして聞いてみるといいと思います。私自身、日本で教授にメールをするという事は、恐れ多く、あまりした記憶がありませんが、アメリカでは大抵の事は、気軽に丁寧に返信、回答してくれます。

それ以外、に当てはまるものとしては、中間試験や授業の中で数回行われるクイズなどです。中間試験と呼ばれるものは、どのクラスも中間期間に行われますが、クイズは不定期に、予告なしに行われることが多いです。

 

2.授業雰囲気

みなさん、おそらくすでにこういったイメージをお持ちかもしれませんが、授業態度に関して言えば、アメリカの学生は非常に積極的です。基本的には(私がとってきた授業から言えば)資料を事前に読んでくる事を前提とした、ディスカッションという形式がとられる授業が多いです。この形式が基本という事、また、ただ座って話を聞くだけの態度はは授業参加として扱われない、というアメリカの評価傾向から、学生は、授業に対して非常に前のめりです。では質問内容、発言内容の質はどうか、と言われると、必ずしも高いとは言えません。例えば、30人規模の授業で、わざわざ挙手して、試験の期限はいつだと聞いたりする人もいたぐらいです。先に手元の紙を確認すればいいのに、と思ってしまいますよね。しかし、逆に言えば、クラスルームの雰囲気、教授はそれほど、どの意見、質問に対してもオープンであるという事であり、例えば拙い英語を話す中国人のクラスメートに対しても、ゆっくり話す彼の発言を教授が遮り、簡潔に要約する、という事はせず、最後まで聞くという姿勢で答えます。また、学生の意見に対して、学生が質問をぶつけるといったような光景もたびたび見られ、ディスカッションの熱が加速していく事もあります。

このように、日本とは大きく異なる環境で、緊張感を持ちながら、また同時に、他の学生からの刺激を受けながら、授業を受けることができるといった点は、留学する事の利点の1つと言えるかもしれません。