Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マサチューセッツ大学ボストン校
2018年12月号 国際学部 R.U

治安・危険を感じたこと・トラブルについて

ボストンはアメリカ国内でも治安の良い地域とされており、実際に生活をしていると治安の良さが伺えます。他の州に比べて、マリファナの匂いがするエリアは決まっており、ホームレスも1ブロック毎にいるのではなく、駅周辺に固まっているので、住宅街で見かけることはほとんどありません。話しかけてきたり、コップを振って小銭で音を立ててお金を要求してくるホームレスもいません。

日本に比べると汚いですが、街もそこまで汚くはないです。危険な地域に行かなければ、身の危険を感じることはありません。ただし街灯はほとんどないですし、夜中迄やっているお店も少なく(日本では24時間開店しているお店がたくさんありますが、ボストンでは午前2時までしかアルコール販売ができないので、ナイトクラブやバーも2時に締まります)、外を歩いている人はほとんどいません。しかし、置き引きには気をつける必要があります。落し物も日本のように頻繁に持ち主の元へ戻ってくることはありません。私は、Air podsを目を離した隙に学校でとられ、クレジットカードや定期カードの入ったカードケースを教室内に忘れてしまい、5分後に戻った際にはなくなっていました(落し物センターへ行きましたが届けられていませんでした)。私が実際に行っている対策としては、①カードは分けて持ち、Airbnb やUber、Lyftを登録しているカードはできるだけ持ち歩かないようにする(カードを止めるとアプリが使えなくなるので、帰りの手段などがなくなったりとパニックを起こさないように)②夜の遅い時間に一人で歩かないようにする。クラスなどでどうしても歩かなければならない時は、音楽を聴きながら歩かない(誰かが付いてきた時に音で気づけない)、もし怪しそうな人が後ろを歩いていたら、イヤホンをつけるなどして、誰かと電話で話しているフリをする(携帯はひったくられる可能性があるので出さない)が挙げられます。それから、Apple製品を使っている場合は Find iPhoneをONにしておくことで、iPhone, iPad, Air pods, Macすべての製品の位置情報と最終ログイン位置、時刻が確認できます。

留学に向けての勉強の仕方

2年前の1度目の留学を終えた時に感じた正直の感想は、“すっごく楽しかったけど、もっと準備していけばよかった”です。この時感じたこの気持ちがあまりにも強く、やりきれなかった感じが強かったので、海外インターンと2度目の留学を1度目の留学から帰国後すぐに決めました。留学を考えている人が、留学をする際に後悔しないように私が学んだことを紹介したいと思います。

まず一つ、頭に入れておいて欲しいことがあります。日本でネイティブと話していて“結構いける”と思っても、実際に留学に行ってみると“あれ?”とショックを受けます。日本でネイティブと話している時、相手は私たちが日本人だと分かっているので、外国人に向けた話し方を意識的/無意識にしている人がたくさんいます。シンプルな文で話したり、簡単な単語を使ったり、ゆっくり話したり、崩さずに発音したりなどです。イメージとしては、日本でトレーニングをして、留学先でどこまで通用するかを試して、実践していくという感じです。このトレーニングをおろそかにしてしまうと、留学を無駄にしてしまいます。

英語4技能どれも平等にできる人はなかなか少ないと思います。会話が得意な人もいれば、読み書きが得意な人もいますし、それぞれ英語を使っている理由は違うと思います。(英語の論文をたくさん読みたい、英語のソースから世界の情報収集をしたい、英語で論文を書かなければならない人と、英語でのコミュニケーションが目的の人など)自分が英語を勉強して何がしたいのかをまず考えてみましょう。将来ビジネスシーンで英語を使って交渉などしたいのか、海外の大学院に行って研究したいのか?などです。そうすると、自分がどこに集中するべきかがクリアになります。

私はもともと前者で、幼い頃からたくさんの人と話すのが好きで、英語を使い始めたので、初めは聞く/話すに集中していました。私の経験からすると、まず英語の音が聞こえてくるようになります。この時はまだわからない単語もあって、音は聞こえるけど何を言っているか全部は理解できない状態です。次に、だいたい相手の言っていることが分かるようになります。そうすると、ネイティブの使ってた言い回しを真似して使うようになり、気がついたら自分の言葉としてるよう話せるようになります。この第一・二段階は、NETFLIXやYouTubeを字幕なしで見ることで鍛えられます。これは日本にいてできることなので、留学前に耳のトレー二ングは行っておくのがいいでしょう。龍谷大学にはたくさんの留学生がおり、かつ留学生は和顔館1Fによくいるので友達を作りやすいので、友達を使って彼らと会話をしておくことをお勧めします。最近私は、英語で本を書きたいという目標ができたので、英語での情報収集や、書くトレーニングも始めています。留学先でも、1クラスで8ページから10ページのエッセイを1セメスターで2、3回書かされることは稀ではありません。書く力を鍛えるためには、書き始める前に、まずたくさん読むことから始めます。論文を書きたいなら、論文をたくさん読むことから始めます。そうすることで、英語の論文がどのように構成されているのか、どのような表現が使われているのかが分かるようになります。私は、日本にいる間にたくさんのネィティブの友達を作ったので、彼らの日本語の添削をする代わりに私の添削をしてもらうトレードを毎週しています。日本でネィティブの友達を作っておくことで、彼らの日本語の勉強と自身の英語の勉強をお互いにウィン・ウィンで助け合えるので、とてもいいです。

・まとめ

1:自分がどの技能を伸ばす必要があるか意識する

2:留学前に耳を鍛えておこう!

話す・聞く力の伸び方は

音が判別できる→ 言っていることが理解できるようになる → ネィティブが使っている語を真似する → 自分の言葉になっている

初めの2段階は日本で鍛えれるので鍛えてから留学に挑もう!

3:留学前にたくさん読もう!

書く力を伸ばすためには、まずは読むことから始めよう!

4:英語を勉強するではなく使うという風に意識するのがお勧めです。