Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

南ミズーリ州立大学
2016年4月号 経済学部 H.K

<カルチャーショックについて>

今回はカルチャーショックについて報告したいと思います。周知のようにアメリカには靴を脱ぐという習慣がありません。たとえ部屋に敷いた絨毯の上であろうが靴で歩きます(日本の文化が好きで自主的に部屋に入る際に靴を脱ぐという強者も中にはいますが)。靴を脱ぐ習慣がないことは僕自身も理解していますし、絨毯の上を土足で上がろうが、ベッドの上に土足で登ろうがあまり気にはならないですが、土足のまま机に足をかけている姿を見たときはちょっとカルチャーショックを感じました。他にカルチャーショックといえば、日本のようないわゆる「察してくれ」は基本的に通用しないです。日本人はたまに他者に気を遣いすぎたり、周りの目を気にしすぎる傾向があると思うので、ある意味では他者を気にしすぎない文化的性格がストレスを貯めない秘訣に繋がっているかもしれないですね。実際、MSSUのキャンパス内を歩いているとき、女学生が男子顔負けの噯(ゲップ)を響かせているのを目の当たりにしたときは、正直たくましさを感じました。またプラスのカルチャーショックとしては、授業は参加型で生徒の意見・質問は活発です。そのような参加型の授業において、僕も授業に積極的に参加するために授業中に質問があれば、質問をするように心がけておりますし、先生の質問に対してもわかる範囲で答えようと挑戦しています。

カルチャーショックにはマイナスなイメージがある場合が多いですが、これに関してはどの国に留学しようが避けられないものであり、そうしたカルチャーショックに対しても時には柔軟に、時には寛容になることによってカルチャーショックからも学ぶこともできるのではないでしょうか。

 

<逆カルチャーショック>

カルチャーショックとは、受身的な性質を持つものであると一般的に理解されているのではないでしょうか。しかし、外国にいるのでカルチャーショックを受けるのは仕方がないと悲観していても状況は変わりません。そこで我々留学生も反撃しようではないか、という趣旨で考え出されたのがこの逆カルチャーショックです。これはぼくがこのレポートを書く中で、考え出した独自の意味をもつ造語であり、対世的な意味は持たないことに注意をしてください。具体的には、自国の一風変わった文化を紹介して、友達や先生方にカルチャーショックを与えるというものです。たとえば、外国ではしばしば音を立てずに食事するのが良しとされることがあります。しかし日本人はうどん・ラーメンを食べるときは音を立てて食べるのが良しとされる場合があり、これを目の前で再現してやると感動の声が上がります。他にも活け造りについて紹介した時は、OMGの応酬でなかなか痛快でしたね。このように逆カルチャーショックを紹介することで会話が盛り上がったり、反撃できたりすると思うので留学に行く場合はぜひ試してみてください。