Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

南ミズーリ州立大学
2012年2月号 国際文化学部 K.I

授業紹介

後期に取った授業の紹介をします。International Businessという授業では、主に経営の重要な単語の説明が、チャプターごとになされます。パワーポイントを使うことが多いのですが、実際にどの国と国が、どういう利点を見出して貿易を行っているか、時には映像資料を用いて解説してくれます。世界でビジネスをする上での基本を学ぶことができます。Begin ChineseⅡでは、中国語の基礎を学びます。基本的には教科書に従って授業は展開され、新出単語の学習、発音、リスニング、文法を主に学習していきます。中国語には漢字が多いため、私たち日本人にとっては単語そのものや文章の理解は早いのですが、発音が英語とは全く異なるので、日々苦労しています。生徒は私を含め5人しかいませんがきめ細かい指導を受けて楽しく学習しています。Government US State & Localという授業では、日本でいう政治経済や社会を学習するのと大体同じものです。合衆国憲法を読んでは、最高裁判所の事例を用いてその理解を深めたり、歴史的観点からその理解を深めたりします。生徒数は40人弱ですが、時にはディスカッション形式になって現在のアメリカのニュースを話し合い、そこから教科書の内容に教授がうまくつなげていきます。多くのアメリカ人の友達が聞いてびっくりするWhat in the World is Going On?という授業ではイランについて深く学習します。What in the World is Going On?という名前ですから、もっと世界中の知識を得られるかと思ったのですが、イランの教科書を買わされ、授業もイランばかりで思っていたのと違いました。授業の初めに、私たち生徒がCNNやBBCでシェアしたいニュースを見つけて発表できます。そこではアメリカ人のアジアに対する興味の薄さに気付かされました。ディスカッション形式で授業は展開されますので、留学していることを一番実感できる授業ではあります。

 

余暇の過ごし方

毎週月曜日には、学校の近くにあるボーリング場が、1ゲーム代と靴代が1ドルになりますので、週末に宿題をある程度済ましていれば行っています。こちらに来てから、それほど頻繁には行っていないのですが、急に腕が上がりました。罰ゲームをしたりして、留学生とアメリカ人との絆を深めています。また、日本人の友人に紹介されたアメリカ人と気が合い、毎週末は必ずと言っていいほど一緒に遊んでいます。彼は日本に興味があるせいか、日本人への理解があり、私たちの下手な英語でも無視することなく聞いてくれます。本当の友達のような存在で、使う言葉も私たちに合わせず自然な英語ですので、スラングの学習もできます。嬉しいです。彼の家に行ってはテレビゲームをしたり、ビリヤードをしたり、カードゲームをしたり、曲に合わせて踊ったり、そして少し遠出をしたりと、楽しく過ごさせてもらっています。週末は寮に帰ってくるのが昼前ということも多くなってきたので、昼夜逆転の生活が目立ってきました。他にも、他国へ留学している友人とスカイプをしてお互いの状況を教えあったり、愚痴を言い合ったりしています。やはり同じ留学している者として、彼らは私たちにしか分からない苦悩を共有できる数少ない仲間です。誰とも遊んでいない時は自分の興味ある分野の自主学習をしています。留学を始めて7か月が経ち、これまでいろいろな経験をしてきましたが、そのおかげで自分が本当に学びたいことが何なのかをようやく見つけられた気がします。

 

自由テーマ

留学を始めて、約7か月が経ちます。7か月前と比べて、私は本当に変わった気がします。これほど一人暮らしが退屈だとは思いませんでしたし、その生活の中での怠惰な自分は、おそらくこれまでもこれからもないでしょう。日本人の友人と接していて、何をしたら笑いが取れて、どうしたら皆に好かれるかもなんとなく心得た気がします。当たり障りのない、どこか八方美人の匂いのする卑怯な人間です。アメリカ人と遊んでいて、彼らがおもしろいと思う場面、表現、簡単に言えば笑いのツボというものも知りました。別にお笑いばかり気にしているわけではないですが、映画などを見ていると、周りの反応も無意識に敏感になっています。食事中は周りに気を使いたくなくて、一人で食べることもしばしば増えてきました。日本人の先輩や同級生が仲良くアメリカ人と食事をしている輪に入れない言い訳の様にも聞こえて、情けないです。それでも時には気合を入れて、その輪に入ったりします。そうして得た友人もいます。そこに笑顔やジョークがあれば、彼らから近づいてきてくれることも知りました。それが元で、自分に嘘をついてでも無理に人を笑わせようとしていたのかもしれません。その一瞬一瞬は楽しいので、不満はないのですが、自分変わったなと感じています。 ジョプリンという町は、1日の時間の流れがとても遅いように思えます。退屈を感じてどこかに飛び出した、なんていうかっこいいこともできないまま、7か月が経ちました。あと実質2か月しかないので、今度はいい意味で「自分変わったな」と思えるように過ごしたいと思います。