Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

南ミズーリ州立大学
2011年11月号 文学部 H.T

試験は全範囲です。例えば、American Literatureの授業ではこの2ヵ間で約15の作品を読みました。教授は徹底的に、クリティカルに、全ての作品を読んだかどうかを確認してきます。WikipediaやSparknoteなどで乗り切ろうとしても無理です。どんな言い訳も通用しません。まずセメスターの始まりに、“I will do my best no matter what. I take this class because I wanted to do.”と署名させられます。ベストを尽くすのみです。60以上のPassage Identification(かなり細かいところまで読む必要があります、なぜならまったく作品のプロットとは関係のないpassageが次々聞かれるからです。) 再び60以上のCharacter Identification. そして、Realism, Naturalism, Romantisism, Regionalism, Modernism, すべての定義をこと細かく説明するように求められます。これらのテストはFinal Testではありません。

Finalでは総仕上げのテスト+エッセイです。最初は少し大変でしたが、今では2クラスで2番目の位置にいます。Writingのクラスの試験では、MLA styleで8-10ページのCritical Essayを提出するように求められます。Citationや書式を完璧に仕上げて提出しないと0点です。”Art in Life”というタイトルでArtが人類にどのような影響を与えてきたかについて調査しています。World Literatureのクラスのテストでも同じように、今までにやったことを全て聞かれます。Shakespeare, Wordsworth, Caver…少し頭が痛くなる時があります。Paintingクラスでは、3つの課題を提出するよう求められます。Sill Life, Model, 少しAbstract的なもの、自分のもっているものを使うことができるのでとてもやりがいを感じます。

勉強ばかりで忙しいように見えますがそんなことはありません。1日に1時間も机に座って勉強した記憶はありません。最初は図書館で勉強しようとしましたが、自分には向いていないことがわかりました。寝る前や朝にベッドでテキストを読みます。やりたいことがたくさんあり、それらをするために時間を作ることが毎日の戦いです。クラス以外の時間は、runningやcycling(夜の風が気持ちいい時は夜中に自転車で出かけます。夜は車が少ないのでシカや犬のような動物がうろうろしていて、彼らを見るととても神聖な気持ちにさせてくれます。)、painting、ほかにもいろいろたくさんすること、したいことがあり、1日24時間は短すぎます。70時間は必要です。

身に危険を感じたことはありません。自分の物忘れの激しさに危険を感じます。鍵、USB、キッシュカード、テキスト、、、多くのものを今までに無くしました。特に靴下です。これまでに2回まとめがいしましたが、今では3足しか手元にありません。

日々、自分の夢の実現に近づいているのを感じるし、また結果からそのことを実感しています。

教授の1人に個人的にとても尊敬している方がいます。African Americanで、DrugやGun Shootingなどから這い上がって今ではインテリとして有名なかたです。いつもRapperのような身なりをしていて、Yo yo yoと教壇の上に立ち、熱く文学を教えてくれます。1度授業中に数人の生徒に怒鳴って怒られたのを覚えています。彼らは大学ではクラスに毎回現れるだけで単位をもらえると信じ(現に多くのクラスではそうです)、出席だけはしていました。おそらく無事卒業、就職し結婚、家庭を持つのでしょう。しかし中身は空です、なぜなら何も学んでいないから。そしてそのことに気付くことさえできない。Self-esteemを勝ち得ることが難しいように、単位を得ることは簡単なものではない。自分の力で勝ち取らなければならない。これらを教室で身振り手振りで熱心に唱えられ、とても感動したし、共感し、自分の責任を感じました。なにも勉強のことだけではありません。大学に行かなくても、しっかりとした基盤をもち、尊厳を持って強く生きている人は数えきれないほどいます。大切なことは、夢を持ち、誰に何を言われようと、それに向かって毎日生きることです。悲しかったことは、叱責を受けた学生、また周りの学生もあとで教授の悪口を言いあっていたことです。教授はテストの後で私にこう話してくれました、“Hiromasa, you are so brilliant. Keep that way. Stay where keeps you sharp on the edge, that’s why you are here and don’t forget that.”