Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アリゾナ州立大学
2016年2月号 文学部 Y.Y

①余暇の過ごし方について

一学期では、毎月行われる中間試験が始まり、課題の量が増えてくると、多くの休日において朝から図書館で授業のための課題や、予習、試験勉強に取り組んでいました。そして、昼食と夕食のために友人と待ち合わせ、近所に出かけて、食事が終われば図書館に戻り、また勉強していました。

また、二学期になると、アリゾナ州立大学での生活に慣れて、教授の勧めもあり、Social impact Clubに所属すことになりました。そして、クラブのメンバーに紹介された小さなファーマーズマーケットにボランティアとして、次週に試験や大きな課題がない土曜日の朝に参加していました。そこでは、新鮮な卵、花、果物や野菜を売り、また、子どもたちに折り紙を伝えていました。また、残った果物や花を頂いたり、たわいのない会話をし、地元の人とのつながりを感じることができました。アットホームな雰囲気のもとで、楽器や歌が奏でる、ゆったりとした音楽を聴きながらリラックスした時間をすごしていたと思います。

②二学期の授業紹介

異常心理学

病理の診断法、カテゴリーや一つ一つの精神疾患、精神疾患を抱えるクライエントのケーススタディ、カウンセリングやセラピー等の心理学的治療法、薬や電子機器を用いた生物学的治療について理解し、知識を覚えていきました。また、課題では実際に精神疾患を抱えたクライエントさんの様子をビデオで観察し、どのように診断基準に当てはまるかを考察するレポートを書いていました。将来の仕事に直接関わる内容で、尊敬する教授のもとで、深い関心をもって毎回の講義において新たなことを学ぶことを楽しむことができました。

児童心理学研究

Lab実験室で行われる授業で、週二回大学内、心理学部の建物内にある幼稚園に行き、実際に先生とともに、数字、文字や感情の言語化について一クラスの子ども達に教えながら、一人の子どもの発達段階について日々観察し、実質的に24ページのレポートにまとめ結果を報告するという内容です。また、週に一度、子ども達の変化や出来事についてディスカッションした後、教授から子どもの発達についての講義を受けていました。前学期にHuman Development, Psychologyを受講し、そこで身に付けた知識を実践的に活かし、スキルを磨きたいと考えたため、この講義を受講しました。

文化、民族における多様的家族学

国、民族、文化によって家族の在り方の差異や国を超えての共通点について学ぶ講義です。前学期受講したクラスが非常に興味深かっため、再び、家族学部から異なる講義を選択しました。各文化背景を学びながら、家族に関する理論、恋愛関係、家族結婚、養育、離婚、死別、重要な儀式や、法律、離婚率等の数値について包括的に家族を理解する講義でした。教授の専門がアジアにおける家族であったため、講義中に自身で発言するだけでなく、教授から度々、質問を受け非常に活動的な講義でした。また、将来、子どもの精神疾患、家族が抱える問題について研究したいと考えているため興味深い内容でした。

社会とジェンダーに関する女性学

社会における女性を取り巻く問題だけでなく、人種差別、経済格差等の全ての社会問題は、独立して存在しているのではなく、互いに関連しあっているという観点から、社会全体について理解し、教授、学生で議論し考えを深めていく講義でした。メディアにおける社会規範の作られ方や、賃金格差是正等を議題にした議論が中心の講義のため、事前の準備が特に必要とされ、当初は緊張しますが、講義を重ねるにつれ、発言することが当たり前の学生の一人として認識されていくことが発言しやすさにつながると思います。

講義の選択法

同じ名前の講義でも異なる教授によって数個か講義が開講されているため、関心のある分野、内容から選ぶだけでなく、シラバスを事前に読む、クラスの規模、教授と話す等が、自分自身に会った講義を選択するための指標の一つだと思います。My professor rate というサイトもありますが、信憑性に欠けている評価が多いため、自身で一週目の講義に足を運ぶ方が確実だと思います。

前学期と比べ、3回生、4回生向けの講義にレベルを上げたことで課題の量が増え、回りの学生の発言の仕方もより洗練され、教授の学生への期待が高くなったと感じました。しかし、失敗すること以上に、学びたい内容の講義を受けることへ挑戦しなかったことに対する後悔のリスクがより大きいと考えました。そして、受講したい講義を開講している学部のアカデミックアドバイザーの方に龍谷大学の成績証明書を見せ、教授にメールをし、受講許可を頂き、pre requirementが必要な講義をうけることにしました。結果的に、前学期に概論の講義を受講し、基本的な専門用語を把握し、レポートの書き方を理解できていたため、予測していた以上にスムーズに講義をうけることができました。また、内容がより専門的になり、学んでいて非常に興味深く感じました。

近所のファーマーズマーケットにて