Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アリゾナ州立大学
2012年11月号 国際文化学部 M.M

試験について

アリゾナ州立大学の試験は、日本の大学と同じように学期の中間と最後にあります。中間試験は10月初めから中旬にかけて、そして期末試験は12月初めから中旬にかけて行われます。試験の形式はマークテストや記述、レポートなどさまざまですが、持込のテストはほとんどありません。なので、こちらの学生は必死にテスト勉強をします。試験前の図書館は、夜中まで勉強する学生ばかりです。私が受けた中間試験の形式は、マークテストとレポートでした。レポートについては量がとても多く、書ききるのに時間がかかりました。マークテストでは、限られた時間の中で、問題を読み、解くという作業が求められるため、時間との勝負でした。一方、語学学校の試験については、その授業ごとに試験の期間や形式が違う為、一概に言うことはできませんが、大学の試験に比べると、内容はそんなに難しくはありません。

こちらの試験と日本の試験の大きく違う点は、小テストから大きな試験まで、提出したすべてのテストが、採点され好評がついて返ってくるのです。龍谷大学では、出したら出したままで、点数だけが知らされるシステムですが、これではどこがどのように悪かったのかわかりません。その点で、アリゾナ州立大学の試験のシステムはとても勉強になると思いました。

 

 

治安、危険を感じたこと、トラブル等について

正直に言えば、こちらの治安はあまりよくないと思います。約1ヶ月前、大学のすぐ近くで銃の発砲事件がありました。負傷者はでなかったものの、発砲事件があったという事実に驚きを隠せませんでした。周りのアメリカ人の友達は、あまり驚いた様子もなく、これがアメリカだよと冗談っぽくいっていたので、さらにこちらでの生活に不安を感じました。そのほかにも、大学内で自転車が盗まれることはしょっちゅうだそうで、私の友達の数人も盗まれてしまいました。自転車がまるごと盗まれるだけではなく、時にはサドルやタイヤだけが盗まれることがあるのです。そのため、大学の駐輪場では、無残な姿の自転車をよく見かけます。しかし、U-Lockと呼ばれる鍵を自転車につけることで、少しは盗難の可能性が軽減されます。自分の身は自分しか守れないということと、持ち物には十分気をつけることが重要だと思います。そう考えると、日本は本当に安全な国だな、と改めて実感することができました。

 

 

Thanksgiving Day

アメリカには、11月の第4木曜日にThanksgiving Dayと呼ばれる祝日があります。この日には家族や親せき、親しい友人が集まり、おいしい料理を食べながら、日ごろの感謝をします。この日の料理は、七面鳥(クランベリーソースと呼ばれるソースにつけて食べる)、マッシュポテトやパイなどで、家族によって内容は変わってきますが、アリゾナではこれらを食べるのが伝統的だそうです。私は、大学の授業で友達になったアメリカ人のお家にお邪魔することになりました。食事の前には、キリスト教ならではのお祈りをしてから食べ始めました。この写真からもわかるように、お料理すべてがとてもとてもおいしくて、初めてアメリカの伝統的な料理を味わうことができ、満足していました。が、問題は量です。Thanksgiving Dayに出された料理は全部食べなければならないという暗黙の了解があるらしく、私は胃がはちきれてしまうのではないかと思うくらい食べなければなりませんでした。この日は朝から何も食べずに夜のdinnerまで我慢するというのが一般的だそうですが、そんなことを知らなかった私にとって、ほんの少し悪意すら感じるイベントとなりました。けれど、伝統的なイベントを体験させてくれた友達にはとても感謝しています。