Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

クワントレン・ポリテクニック大学
2012年2月号 国際文化学部 A.M

●授業紹介

今期は特に自分の将来のためになるような3つの授業を取っています。

1. Introduction to Japanese Culture & Society (JAPN1200)

この授業では名の通り日本の文化と社会の特徴について学んでいます。交換留学の前から国家資格である通訳案内士に興味があったので、この授業はクワントレンで一番取りたい授業でした。日本をカナダの目線から見ることができ、また先生がどのように教えているかも同時に学ぶことが出来るので非常に楽しんで受講しています。クワントレンには日本語の授業を取っている学生が多く、カナダは特に親日な国のひとつでもあることから、生徒たちはある程度日本についての知識があり日本では学ぶことが出来ないようなディープな面、ちょっとタブーな分野なども先生は授業で取り上げています。先生はとても知識豊富で日本人の私よりも色んなことを知っており毎回様々なことに気づかされています。

 

2. Beginner Mandarin(MAND1100)

この授業はその名の通り中国及び台湾の共通語であるマンダリンの初歩クラスです。日本で勉強していたからというわけでもなく、全く何も知らない状態からのスタートを新しいセメスターで挑戦することにしました。このクラスについては他にも面白いことを発見したので後ほど詳しく書こうと思います。

 

3. Academic Listening & Speaking Skill Level2(ELST0238)

この授業はESLの上級クラスになります。アカデミックな面でより英語を伸ばしたいと思いこの授業を取りました。この授業は正規の授業を受講する際に非常に役立つスキルを身につけることが出来るので取って良かったと思います。例えばアカデミックな単語を学ぶことが出来、英語ならではの論理的で筋の通った物事の考え方など、これらのことは他の授業でエッセイを書く時にも応用することが出来ます。

 

 

●余暇の過ごし方

授業は月、火、木曜日にあり水曜日には前期同様、日本語の授業に出席しています。またクワントレンではヨガやキックボクシング、ヒップホップ、ブートキャンプなどのレッスンを開講しており、バスパスを持っており$25のデポジットを最初に支払い70%レッスンに出席すれば実質無料です。私は友達と一緒にサルサのレッスンを木曜日に受けています。

カナダに来てから私は自分なりのルールを作り週末を過ごしています。課題などはなるべく平日の間に必死に図書館や友達とカフェに行き終わらせるようにして、週末はおもいっきり遊んでおもいっきり休むようにオンとオフの切り替えをつくっています。また週末の予定を前もってあらかじめ考えながら平日を過ごすことによって(楽しいことを考えながら)、より勉強にも集中出来ると私は思っています。

友達はクワントレンの学生はもちろん、クワントレンの友達を通じてSFU(Simon Fraser University)やUBC(The University of British Columbia)の友達とも仲良くなり週末はよくSFUの友達と過ごしています。雨が多いことで有名なバンクーバーはひどい時には10日に1回太陽が見れたら良いほどで、いくら交通のアクセスが良くダウンタウンが近くても半年も住めば食べること、飲むこと、クラブに行くこと、ショッピング以外することはあまりありません。私たちが本屋で目にする某ガイドブックに載っているようなバンクーバーの素晴らしい天気を帰国までに経験出来るかどうかも疑問なくらい毎日雨と曇りばかりです。慣れたら大丈夫ですが雨期が始まる10月11月は留学2ヶ月3ヶ月目ということでホームシックになりやすい時期なので注意が必要だと思います。

 

 

 

 

●英語でマンダリンを学ぶことについて

カナダで中国語を生まれて初めて学ぶということを半年前の私は想像したでしょうか?これも中国系の移民が人口の6割を占めているリッチモンドならではのことでしょう。学び始めてから2ヶ月も経っていませんが気づいたことがあります。それは他国における言語教育のされ方の違いです。1つ目にクワントレンの中国語、日本語、フランス語、スペイン語のクラスでは週に1回もしくは2回の合計3時間のレクチャーを受講する際には、週に1回40分のラボクラスを同時に取ることが必須となっています。レクチャーでもスピーキングとリスニングは比較的多いですが、ラボクラスはスピーキングとリスニングだけに焦点がおかれています。

それと比較して日本の英語教育を例に挙げると、読み書きが中心で喋ること聞くことなどのコミュニケーションをとる上で必要なスキルに焦点が当てられていないとよく言われています。そのことから他国の人々に比べて劣る面があり、同時にそれが日本の英語教育における弱点であるとよく耳にします。しかしながら、そのことは日本の経済では英語を話す必要がないという意味にもなります。例えばアジアではフィリピンや香港、そしてヨーロッパでは生活する上で、またはビジネス面で英語は必須となりますが、日本では英語が話せなくても十分生活できます。これは恥じることではなく世界に誇る日本製品を作り出す経済の力の強さ、そして日本という島国がかつて植民地化されたことがないという歴史的ルーツが背景にあるのではないかと思います。

漢字というバックグラウンドを持っている日本人の私が英語をバックグラウンドにもつ他のカナダ人の生徒と一緒にマンダリンを学ぶのは興味深く、そして時には少し難しくもあります。最初は想像を超える発音の難しさにくじけそうになりましたが、ここは中国系移民が多いリッチモンド。友達の助けでどうにか頑張れています。またマンダリンの文法は英語に非常に良く似ており英語で学ぶのは正解だったかもしれません。最近では少し慣れたのか楽しさも少し感じるようになりました。英語とマンダリンの文法の共通点を見つけた今は言語学という新たな分野にも興味を持ち始めました。

 

 

今も古い町並みが残る”ギャスタウン”

ここからバンクーバーが発展したといわれています。

 

 

 

カナダの雪はふわふわしていてとてもパウダースノーです。

ウィンタースポーツが好きな人にはとてもオススメです。アイスホッケーはもちろんカーリングも有名です。