Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

キングス・ユニバーシティーカレッジ
2012年12-1月号 経済学部 M.F

冬休みについて

12月の8日から、21日にかけて学校側が決めた日程でテストが行われました。テスト期間中は図書館が24時間になり、いろんな生徒があちらこちらで忙しそうにしていました。カナダの教育水準は非常に高いとは聞いていましたが、テストもかなりハードでした。特に英語のハンデがなによりも大きく、暗記するのが大変でした。今年は去年にくらべ冬休みが長く、12月の22日から1月の9日までの約2週間冬休みでした。私のテストは20日に終わり、半期で帰国する友人が多かったため休む暇もなく夜遅くまで友人達と貴重な時間を過ごしました。そして、テストの疲れをゆっくりとる暇もなく、そのまま私はカリフォルニアに26日から2週間旅行しました。2年前の1回生の時に龍谷大学の英語プログラムである、BIE programに参加し、4か月半カリフォルニアのバークレーという町にいました。卒業する前に必ず行きたいと思っていたので、今回の冬休みを利用して1人で旅行する事にしました。また、Davis Programでカリフォルニアから龍谷大学に来ていて仲良くなった友達とも再会を果たす事が出来ました。

Los Angeles

ロンドンからは、ダウンタウンにあるAboutownという会社のバスでアメリカの空港であるデトロイト空港に行きました。もしロンドンから違う国、例えばアメリカやメキシコに行く時は、カナダの航空会社は非常に高いので、なるべくバスでデトロイト空港(アメリカ)に行く事をおすすめします。Aboutownバスは決して安いとは言えませんが、ロンドンから直通で空港まで行ってくれるので非常に便利です。半額以下の値段で利用出来るGreyhoundというバスでロンドンからデトロイトに行く事も可能ですが、空港には行かないため、自分で現地のバスを乗り継いで1時間ほどかけて空港に行かなければなりません。アメリカで1番危ないと言われているデトロイトにスーツケースを持って1人で歩く勇気はなく、また私のフライトは夜という事もあり、お金を払ってでも安全を選びました。NYなどはバスで10時間かかりますが非常にお手軽な値段なので、私の友達はみんなバスでアメリカに渡っていました。デトロイト空港からアメリカのロサンゼルスまでだいたい5時間ほどで着き、友人が車で迎えに来てくれていました。その友人宅に2日間滞在させてもらい、その上パーティーやハリウッド、ビバリーヒルズなどたくさんの場所に連れて行ってもらいました。レストランもガイドブックには載っていないような、現地の人だけが知っている穴場のレストランに連れて行ってもらえたので、なんだかお得な気持ちになりました。その後に、また違う友人の家にお邪魔させてもらいました。その子とはショッピングや、ビーチ、美術館に一緒に行きました。ロンドンではなかなか見つからない本格的な日本料理店がロサンゼルスにはたくさんあり、久しぶりにおいしい日本食が堪能でき、非常に満足でした。非常に興奮した事といえば、アメリカのアウトレットモールに行った時の事です。カナダでは何もかも高い事もありショッピングを控えていました。しかしアメリカは非常に安く、その上どこのお店も50~70、80%のセールをやっていたので、財布の紐が緩むばかりでした。アメリカの冬の大セールに行く予定の方はそれまでは間節約生活を送る事をおすすめします。極寒のカナダから来た事もあり、カリフォルニア、特にロサンゼルスは暖かく、雨もほとんど降らないため、思う存分旅行を楽しむ事が出来ました。

Bay Area

友人の家族も私の予定と同じくベイエリアに行く予定だったので、友人の家族と一緒の車に乗せてもらい、8時間ほどかけて向かいました。途中からは、ベイエリアからの友人が迎えにきてくれていたのでLosの友人にお礼を言いお別れしました。2年前BIE programで知り合った友人達が迎えに来てくれ、一気に懐かしさと嬉しさが込み上げてきたと同時に、2年前の場所に自分が戻ってきた事への混乱でなんだかとても変な気持ちになりました。次の日からは友人宅で鍋パーティーをしたり、懐かしい友人たちと懐かしい場所で大切な時間を過ごしました。2年前によく行っていたお店や学校などに訪れることができ、たくさん思い出の詰まった町に戻ってくる事への喜びと感動の毎日でした。そしてなにより嬉しかったのが、BIE programの現地で龍大生をお世話してくれているドラモンド先生にも再会でき、涙が溢れそうになりました。つねに学生の事を考えてくれ、非常に優しいお父さんのような人で、今回の旅行は先生に会う事も1つの目的でした。そして年越しもこっちで過ごす事が出来、友人とサンフランシスコのナイトクラブに行き、たくさんの人とカウントダウンをしたのも良い思い出です。またその時期に龍谷大学から来ていたBIE Programの学生達とも交流する事ができ、自分自身も体験したBIE programをまた違った角度から見る事が出来、過去の自分を振り返る良い機会にもなりました。そして、一週間ベイエリアを慣れ親しんだ友人達にお世話になりながら幸せなひと時を過ごし、真冬のロンドンへと帰りました。

今回の旅行を振り返って

2年前に初めて英語の勉強のために海外に渡航し、その頃はつたない英語で必死に話し、相手の話を聞き取るだけで精一杯でした。しかしそれから2年経ち、日本ではDavis programの友人達と英語で会話したり、カナダに来てから半年が経ち自分から話題を振れるようにもなり、いろんな話を出来る所まで成長したんだと、実感することができました。今さらながら振り返ると、私は2年前の自分にリベンジがしたかったから今回カリフォルニアに戻ってこようと決意をしたのかもしれません。そして、なにより、2年前の自分と今の自分を比較してみて物事への考え方がガラリと変わったなと思いました。日本人が非常に少ないロンドンにいると、日本人とかたまる事がなく、自分自身の考えで物事を見るスキルを学ぶ事が出来ました。その上、さまざまな人種の人たちが入り混じっている異文化社会のカナダのおかげもあり、他の人たちの意見を容易に受け入れれるようになり、自分の中での他の人に対する見方が変わりました。しかしカナダに比べて日本はほぼ単一人種の国なので、他の人の意見を尊重するというよりも、どれだけ共通の考えを持ってるかどうかが重要視される文化だと感じました。2年前のBIE programでは31人の日本人と一緒に行った事もあり、やはり周りの日本人の意見が気になったり、私自身ではなく日本人としての意見の方が強かったので、今回の冬休みに訪れてからは、自分自身の中で物事のとらえ方が変化したなと気づく事が出来ました。私にとってBIE prgramは英語学習及び、”留学”という経験をたくさん得る事が出来る場でした。またそこで得た経験を活かして、自分なりにステップアップしていく場がキングスなのではないかと、今回の旅行で感じました。改めて、本当にキングスを選んで良かったと感じました。