Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

キングス・ユニバーシティーカレッジ
2011年9月号 経済学部 M.F

オリエンテーションについて

                            
キングスでは2つのオリエンテーションが授業開始の前に行われます。
最初の1つはBridging Weekと言って、留学生向けのオリエンテーションとその後にO(Orientation)-Weekと言って新入生全体に向けたオリエンテーションの2つです。1つ目のBridging Weekから紹介したいと思います。このオリエンテーションは正規の学生より一週間早く留学生が大学に入り、大学紹介やさまざまなアクティビティーを行います。しかしこのオリエンテーションが始まる三日前から入寮日となり、私は入寮日初日にキングスに着きました。留学生の中で2番目の到着でしたが、私は早めに来る事をお勧めします。なぜなら時差ボケや長い飛行時間(乗り換え等を入れて約20時間)により、思ってる以上に肉体的にも精神的にも疲れているからです。なのでギリギリに来た子はオリエンテーションの間も慣れずにしんどそうだったり、いきなり英語だけの環境になるので戸惑って疲れやすくなってしまいます。そしてオリエンテーション中は食事も全てついており、毎日メニューが変わるバイキング形式なので自分の好きな物を好んで好きなだけ食べれるのもこのオリエンテーションの魅力の1つでもあります。そして、大学のキャンパスツアーや、設備についての紹介も実際に職員さんが話しに来てくれたりとたくさんあります。それだけではなく、ナイアガラの滝や浜辺へ行き水遊びしたり、キャンプファイヤーを行ったりと朝から晩までスケジュールがつまっており、非常に内容の濃い一週間になります。またBridging Staffと言って一週間のイベントの指揮をしてくれるキングスの上回生もたくさんいるので助けてくれたり楽しませてくれたりと非常に安心です。そのおかげもあり、留学生同士も一緒に楽しい時間を過ごしながら交流を深めることが出来ました。そしてBridging Weekが終わると一気に大学内が活気づき、留学生だけの静かだった寮にもたくさんのカナダの学生が引っ越してきてO-Weekの幕開けとなります。O-Week中は毎朝上回生が各ドアを叩きながら歌い、行われるイベントに参加するように呼びかけてくれます。このオリエンテーションでも同じように大学の紹介が行われますが、学長や教授などがお話に来てくれたりと、重要な情報をたくさん提供してくれます。またフットボールを見に行ったり、コンサートが開かれたりと朝から晩までキャンパス内はパーティーのように大賑わいです。この二週間のオリエンテーションが終わると本格的に授業が始まります。

環境について

キングスが位置するロンドンは小さいですが、ロンドンのキャッチコピーである「緑の町」として有名なぐらい緑が多く暖かい街です。また治安に関しても本当に安全だと思います。夜に1人で女の子が歩いたりするのは危険ですし、気を付けなければいけないのはもちろんです。しかしこっちに来て、一か月になりますが一度も危ないと感じた事はありませんし、周りでもそのような話は聞かないので安心して過ごしています。緑がいっぱいの公園もたくさんあり、そこを散歩するのも非常に気持ちが良く気分転換にもなります。しかしロンドンには電車が無いため、車が無い私たちにはバスやタクシーといった移動手段しかなく不便な点もあります。しかしバスで10分も行けばすぐにスーパーがあるの困る事も無いですし、キャンパス内に住んでいる私たちには学校のカフェも遅くまであいているのであまり心配する必要は無いと思います。キングスのキャンパスに関しても、小さいですが非常に移動しやすく、建物も非常にきれいです。それに1クラスに多くても30~40人の生徒の数で授業を行うので、教授もみんなの名前を覚えようとしてくれたり、コミュニケーションをとったりと生徒と教授との関係が非常に近いのもキングスの魅力でもあります。教授は、質問を聞きに行っても非常に丁寧に答えてくれますし、いつも授業を楽しくしようと工夫されていて本当に暖かい方ばかりです。また、韓国や中国からの留学生はたくさんいますが龍大生以外に日本人を見ることがめったに無いので英語漬けの生活を望んでいた私にはぴったりの環境です。

カナダの学生について

こちらでのクラブの種類は龍大のクラブと大いに異なり非常に驚きました。キングスの系列の大学でありメインの大学である西オンタリオ大学(The University of Western Ontario)では175以上のクラブがあり、その多くは文化、宗教、歴史などが大半を占めています。もちろんキングスの学生も参加可能です。例えば、発展途上国の子供のために、大学内や学校の外に飛び出して運動を行い資金を貯め、寄付を行う活動をするようなクラブがたくさんあります。またさまざまな国の人が集まるカナダならではのクラブだと思ったのが、いろいろなレストランに訪れてそれぞれの国の文化の食べ物を作って食べる、食べ物で文化を知ろうというクラブもありました。日本の大学のクラブは大学内で活動するクラブも多いですが、こちらでは学生目線で環境や世界の問題について考え、自分たちで解決していこうとするクラブもたくさんあり非常に興味深かったです。なので、授業中でも教授が出した質問に対して、真剣に考えてしっかり自分の意見を述べています。こちらでは自分の意見をしっかり述べなければ、参加していないと同じように感じてしまう事もたくさんあります。自分の主張をしっかり言え、行動に起こすこちらの学生を非常に関心しますし、私もそうなれるように頑張ろうと毎日良い刺激をもらっています。下記のURLはYou Tubeからのものですが、アメリカのハーバード大学の有名な授業の一部分です。キングスでも規模が小さくはなりますが、このような光景が毎回見られます。http://www.youtube.com/watch?v=kBdfcR-8hEY