Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

キングス・ユニバーシティーカレッジ
2011年3月号 経済学部 Y.T

日本から持ってきたらよかったと思うもの

私が日本から持ってきたら良かったと思うものはいくつかあります。まず第一に、レンジなどで温めて食べることのできるご飯やふりかけなどです。私は、どうしてもむこうの食生活になれることができず、少し苦労しました。ロンドンには、アジア系のスーパーマーケットなどがたくさんあり、日本の調味料やお菓子、食糧などがありますが、決して多いとは言えません。中国人と韓国人の割合が多いのですが、日本人はまったくと言っていいほどいないので、自分が普段買っているような日本の食糧などは手に入れることは難しいのです。お米も、日本のもののようなものではなく、タイ米のようなものがカナダでは流通しています。脂っこい食事が、カフェテリアでも多いので、お米やふりかけなど長く置いておけ、またあっさりしたものを食べたい時にはいいと思いました。おみそ汁のインスタントなどは、多くのアジア系のスーパーマーケットで取り扱っています。 他には、空き時間に読むような本を持ってくれば良かったと思いました。荷物になると思い、小説やたくさんの本をおいて出発したのですが、リラックスするのにあったらいいなと強く思いました。

現地の学生、友人について

カナダの学生はとても陽気で、明るい生徒ばかりです。King’sの系列の大学であるUniversity of Western Ontarioは、アメリカを含めた北米のパーティが多くイベントがたくさんある大学のランキングで、top5に入り、またカナダの大学で唯一ランクインしたほど、多くの生徒が、パーティ好きで有名です。オリエンテーションの期間中は、たくさんのイベントがあるのはもちろん、毎週何かしらイベントがKing’sでもいっぱいあります。とてもフレンドリーで、多国籍文化のため、本当に様々な人々が共存しています。私は、そういった環境の中で多くの人に出会い、その中でたくさんのことを学ばせてもらい、国際社会とは何かというものを知りました。カナダだからこそ、様々な文化とともに生活し、それぞれの良さを互いに分かち合うことができました。

東日本大震災について

私は、3月11日の朝、多くの人からメールをもらいましたが、何の事だかさっぱりわかりませんでした。しかし、授業で先生から初めて大地震のことをしらされ、慌てて日本にいる家族に連絡しました。福島県の原発の近くの出身で、海のある町に住んでいるため、万が一のことも考えました。3日ほど連絡を取ることができず、私はどうしていいかわからず途方にくれました。しかし、やっと家族と連絡することができ、私はとても安心したのをはっきりと覚えています。町は半分津波に飲みこまれ、跡形もなく消え去ってしまいした。親戚の安否も未だにわかりませんが、まったく実感がありません。原発事故が起きたために、警戒区域に指定され、家に帰ることさえも許されません。何もできない自分に、どうしようもなくいらだちましたが、そんなときに現地の学生がいち早く、日本のために募金活動を始めてくれました。私も、できることからやろうと思い、募金活動を毎日行い、テレビの取材もきたので、日本で何が起こっているのか、原発の中で頑張っている人のことなど、多くの人に日本の現状を知ってほしいという思いで、取材に応じました。遠いカナダでも、多くの人が日本を応援していることに、とても感謝し、また、こんな大きな災害が起こった中でも、人々が他人を思いやり、秩序をもって行動することに、日本人として大きな誇りだと感じました。