Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

キングス・ユニバーシティーカレッジ
2011年6月号 国際文化学部 K.T

<日本から持ってきてよかったと思うもの>

日本から持ってきてよかったと思うものは、薬類(解熱剤、鎮痛剤、日焼け止めetc)、日本食ですかね。幸いにも、こんなに寒い気候の中でも風邪をひいたり体調を崩すことなく元気にやっているので、薬の出番はありませんでしたが、やはり自分が使いなれているもの、信頼できるものを持参することをおすすめします。あとこちらの日差しは思ったよりも強いので、日焼け止めは持っておくと便利かと思います。そしてなんといってもインスタントの日本食は、持ってきて損することはないです!わたしが住んでいる周りでは、日本食を手に入れるのは大変難しいので、持ってくると重宝します。それから旅行を考えている人は、日本語で書かれたガイドブックを持っていると便利だと思います。便利な情報が詰まったガイドブック、参考書などは、やはり母国語で書かれているものが一番簡単で読みやすいかと思います。

<現地の学生、友人について>

こちらに来てから、人の優しさを実感しています。フレンドリーな人が多く、友達もたくさんできました。いろんなイベントに積極的に参加すると、新しい出会いもいっぱいで友達の輪が広がります。日本語を勉強している学生も少なくないので、そういった共通点を見つけて仲良くなったり、日本語のお手伝いなどしたりしています。寮が同じ友達とは、部屋でよく集まって映画を観たり、お菓子を食べたり、話したり、一緒に勉強したりして楽しい時間を過ごしています。授業が一緒の友達ともお買い物に行ったり、ご飯を食べに行ったりします。よくしてもらっている友達には、感謝の気持ちがいっぱいで、自分も何かお返しができたらなと思います。またこちらの学生はパーティーが大好き!!!という感じですが、授業中は積極的に質問をしたり、教授の問いかけに答えたりして、非常にアクティブでけじめのオンオフがある学生が多いなと思いました。とても刺激になります。

<自由テーマ>

今月は東北地方太平洋沖地震について書きたいと思います。まず今回の大地震に際し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

この大地震が起こっているとき、カナダは深夜でちょうど寝る前でした。インターネットを使っていてると、地震情報が何回も表示され、あれ?と思いましたが日本は地震の多い国なのでそこまで気に留めていませんでした。しかし朝起きて、パソコンをつけると事態は一変、悲惨であまりにも信じがたい状況に頭が真っ白になりました。ネット配信のニュース映像を見ましたが、まるで映画のような、ゲームの世界を見ているようで、これが自分の国で起こっていることと信じることができませんでした。まずは何よりも家族のことが心配だったので、時差のため早い返信はないだろうと思いつつもメールをしました。時間が経ってから、連絡がつき家族の声を聞いた時は本当にホっとしました。こちらにいて、何が怖いかというと、家族や友達そして日本の情報を確認できるのがインターネットだけだということです。もしあの日、インターネットを使っていなかったら周りに言われるまで何も気づかなかったと思います。ほんの一瞬で変わってしまった日本を見て自分の無力さにただただ落ち込み、胸が痛むばかりでした。そんな悲しいときに、こちらの友達や先生は自分の家族や友達のことをとても心配してくれ、わざわざ部屋まで来てくれたり、電話してくれたり、メールをくれたりで、多くの人の優しさに救われました。こちらの大学でも、JSAというクラブで募金活動と日本へのメッセージを書くという活動をしましたが、想像以上にたくさんの人が協力してくれてカナダから遠く離れた島国のことを心配してくれている人が、こんなにいるという事実に本当に感動しました。また千羽鶴を折るイベントにも参加しました。参加した人がほとんどこちらの学生だったのですが、難しい鶴を懸命に折る姿を見て、本当にうれしかったです。しかしどれだけ大きな事件が起きても、時間が経てば悲しいことにわたしたちの関心は薄れてしまいます。地震による被害は残酷なものでしたが、本当に頑張らないといけないのは、本当に大変なのは今からだと思うので、日本の復興に向けて小さなことでも自分にできる何かを見つけて実行していきたいと思います。