Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アイダホ大学
2012年4月号 国際文化学部 D.F

この一年を振り返って

この一年を振り返って思うのは、正直あまり楽しい思い出ばかりではありませんでした。留学生活は想像していた以上にハードなもので、毎日勉強に追われていたように思います。来て初めのころは、勉強がたくさんあるなか、新しい人と出会い続けることの連続で、さらには寮の自分の部屋に戻ってもルームメイトがいたので、一人の時間を作るのに苦労していました。少し経ってこちらの生活に慣れてからは、大きなストレスを感じることもなく、過ごせていたと思います。ストレスを感じた時はそのストレスを合理的にどう処理するかが重要でした。日本に居る時は、友達と遊んだりして、誰かとかかわることで対処をしていたのが私なのですが、アメリカではそうはいかなかったので、アイダホの学生であれば誰でも無料で利用することのできるジムに行って運動することでストレスを解消していました。問題がおこったときにはその問題に対し、合理的な方法で対処するようになった、というのが私の一番の成長かもしれないです。

留学に来る前はアメリカでの生活に過剰に期待していたところがあったので、そのぶんがっかりするところも多かったような気がします。この一年間は私にとって厳しいものではありましたが、その分自分に足りないものや日本で過ごすだけでは絶対に気付けなかったことをたくさん発見することができました。今は貴重な経験をすることができて本当によかったと思っています。

 

帰国後留学経験をどう生かす予定なのか

この一年間の経験は私の学部では必ず活かされていくと思います。この一年間のアメリカでの経験は私にとって初めての海外体験だったので、アメリカと自分の国だけでなく世界のことを知りたいという大きなモチベーションにつながりました。ここで巡り合った友達はいろんな国からやってきた人たちで、そのみんなが私の大事な友達です。私の友達が住んでいる国で起こった事件や問題は私にとってもう他人事ではなくなりました。これから国際文化という私の学部で学ぶことは私の中で大きく意味を成すと思います。

帰国後の具体的な予定はまだ決まっていませんが、帰った後は、学校のインターナショナルなイベントにたくさん参加しようと思います。そして、アイダホでの友達が私を助けてくれたように、日本にいる留学生の方達をサポートできればいいなと思っています。

 

自由テーマ(私の周りの人たちについて)

最後のレポートなので、アイダホで出会った人たちやここまで私の留学をサポートしてくださった日本の皆様について書こうと思います。

まずは、私の交換派遣をサポートしてくださった日本の皆様、大学生活でこのような貴重な体験をすることができたことに本当に感謝しています。この一年間を通して、温かい言葉をメールで頂き、話を聞いてもらうような機会が多くあったと思います。私が気付けない所や見えないところで間接的にサポートしてくださっていた方もたくさんいたのだと思います。そのような方々のサポートに見合うだけの価値をこの留学で見出せたかどうかは、私の帰国後の人生で決まってくることだと思っています。一年という長期間、本当にありがとうございました。

そして、アイダホでお世話になった皆様、アイダホ大学のインターナショナルオフィスの人たちはこの大学で勉学に励む海外学生たちに対して、とても好意的で尽力的な姿勢を垣間見るときがたびたびありました。冬休みのホームステイでお世話になったジョンソン家にもお礼を言いたいです。私がホームステイ期間楽しめるようにととても気を遣わせてしまい、たくさんご迷惑をおかけしたような気がします。それでも、最後まで、本当の家族のように接していただき、あの冬休みの一カ月間は私の留学の最も忘れられない思い出の一部です。本当にありがとうございました。

最後に、私の留学を支えてくださった日本を含めた世界中にいる私の友達に感謝したいです。この留学に来てから確認できたとても大事なことの一つは、自分がどれだけ今まで日本で幸せに暮らしていたかです。家族や友達、環境に私はとても恵まれていたと思います。アメリカでのいろんな国から来た学生達との話を通して、私は日本人としてのアイデンティティや価値観を再確認する機会がたくさんありました。それだけでなく、日本が世界からどのような印象を持たれているか、日本人として知らなければならない歴史の真実などを試される機会もありました。その全てが私にとってとても価値のあることであり、世界を知るための意欲でもありました。この一年間私にたくさんの新しい刺激を与えてくれた同世代の友達に私は本当に感謝しています。