Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ハワイ大学マノア校
2018年4月号 国際学部 H.A

カルチャーショックについて

カルチャーショックと言えば少し大げさに聞こえるかもしれませんが、今回はハワイに来て生活を初めてから今までに感じた日本との違いについて紹介しようと思います。

【気候・環境・治安における違い】

まず、ハワイの気候は日本の気候と明らかに異なります。ハワイでは、基本的に湿度はさほど高くありませんし、年間通して温暖な気候であると思います。しかし時々急に湿度が上がることがあり、その場合には通常のハワイの気候と比べて不快に思うかもしれません。また日本にいた時は湿度が高かったり、暑く感じる日にはエアコンを使って快適に過ごすようにしていましたが、ハワイの住宅や寮には基本的にはエアコンが無いところが多いです。

しかし、私のホームステイしているお家でも、友達が住んでいる学生寮でも扇風機を使っており、エアコンを使わなくても十分に涼をとることは可能ですので、熱中症などになる心配はしなくても大丈夫だと思います。暑いのが苦手な方は、屋外にいる時はできるだけ日陰のあるところを歩くようにしたり、なるべく屋内で過ごしたりすると、あまり暑さは気にならないと思います。

治安については2017年11月号で詳しく触れてはいますが、やはり日本との違いを語るうえで外せないことだと考えたため、改めて紹介しておこうと思います。日本でも地域ごとに治安の悪さにはばらつきがあり、日本とハワイのどちらがより治安が悪いかということは決めかねますが、ハワイはアメリカの中でも比較的安全な州だからなにも心配しなくて大丈夫と安心しすぎることは危険だと思います。ワイキキやアラモアナ周辺は買い物や食事をする場所がたくさんあり連日にぎわっていますが、そのような場所でも事件は実際に起こっているため、万一のことを考えて、例えば外出する際は同伴者がいるかどうかに応じて外出の時間帯や場所を考えるといったことは、安全を確保する上で重要であると思います。また島内では銃を用いた犯罪をする悪い人もいたり、たまにお金をせびるホームレスの人もいたりと、そこは日本とは違うと感じました。

環境については、自然もまだかなり残されており、少し高台に行けば周囲に海が見渡せるため、日本にいる時よりも自ずと穏やかな気持ちでいられるような気がします。また通学路を歩いていると、お庭にマンゴーの木が生えているお宅を見かけ、香川県で育ち京都で大学生活を送っていた私にとっては非日常的な光景だと感じました。

【物価・食べ物における違い】

ハワイの物価は日本に比べて、とても高いです。税自体は4%程でさほど高くはないものの、スーパーで一回買い物するだけでかなりお金を消費します。パイナップルに関しては日本に比べて安価で手に入り、より甘くておいしいです。また外食をするととてもお金がかかります。安く食べられるお店も存在しますが、外食をすればだいたい10ドル~20ドルはかかります。お昼ご飯を大学の食堂で買うにしても、1ドル代のものは見かけたことがありませんし、結構高くつきます。例えば、学食で売られている小ぶりの巻き寿司(1パックに8つに切り分けられて入れられている)は3.99ドルしますし、その他のお弁当は8ドルくらいします。

そしてハワイに来て感じた食べ物に関する違いとしては、様々な国の料理のレストランがあるということが挙げられます。これはワイキキやアラモアナなどの繁華街に限らず、もう少し内陸で住宅が多い場所でもタイ料理、ベトナム料理、中華料理のレストランなどを見かけます。もちろん寿司屋さんを含む日本料理店や日本の居酒屋もちらほら見かけます。ちなみにアラモアナ周辺では韓国料理のお店が多いです。

すでに学食について言及したため、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、大学内でも多国籍の料理が提供されています。ハンバーガーやピザの他にも、おにぎり、お弁当、サラダ(これは副菜としてではなく、サラダをメインに食べる人向けのもので9ドルくらいします)、Bahn miサンドウィッチやフォーなどのベトナム料理、ポケやスパムむすびなどのハワイの料理、オレンジチキンやチャーハンなどの中華料理などを購入できます。また、ベジタリアンの人や健康に気を遣っている人向けの料理も入手可能なため、いろいろな食文化を持つ生徒に対応しているように思いました。日本の大学とはこの点において大きく異なり、個人的にはできるだけ日本の大学でも取り入れてほしい要素であるなあと感じました。

【授業・大学における違い】

ハワイ大学はとても広大で緑が多いため、出身大学と全く違います。実際に初めの頃は、授業が開講される教室のある建物の場所を覚えるのに少々苦労しましたし、緑がいっぱいのキャンパスに癒されもしました。

授業に関して言えば、私が履修した授業においては、形式の面では出身大学の授業とほとんど同じだったと思います。教授がパワーポイントなどで作成されたスライドを用いて、レクチャーするという形で、時々授業中に質問を生徒に投げかけてその場で答えを聞くということを除いては同じだと思います。

しかし、課題が出される頻度や量については、出身大学とは異なります。課題はより多い頻度で出されるし、授業によってはかなり多めのリーディングを課されます。ただし頻度が多い代わりに、1つ1つの課題はそこまで難しいものではありませんでした。確かに少々手間がかかる課題ばかりでしたが、落ち着いてこなせば気づいたら終わりが見えていたという感じのものが多かった気がします。

その他、キャンパス内の施設の違いに関しては、美術品を展示するギャラリーがあったり、大きな図書館が2棟あったり、食堂が3か所あったりと大きなハワイ大学ならではのものが挙げられると思います。

図書館が2棟もあることから、学生が勉強できる空間は十分にあると思います。

【その他の違い】

オアフ島には様々な宗教施設があり、日本ではなかなか頻繁に見かけない教会やお寺などがあり、日本とは違う特性をもつ土地だと思いました。宗教学に関心がある私としては、ハワイを留学先に選択して正解だったと思います。

 

日本では家族の集まりと言えば、お正月やお盆の帰省などの時節が思い当たりますが、私がホームステイさせていただいているところでは、集まりの頻度はかなり多いと思います。最初の方はたくさんの家族や知り合いがホームステイ先に訪れるため、顔を名前と関係性を覚えるのに必死でなかなか慣れませんでした。また、ホストファミリーは長い間ホームステイ先としてたくさんの生徒さんを受け入れているため、昔ホームステイをしていた数々の生徒さんもお家にいらっしゃり、一緒にディナーを楽しんだりするため、お家にいるだけでもいろいろな方に出会うという経験をしました。

私は今までの大学生活では時々お友達にお家に来てもらって夜ご飯を一緒に食べていましたが、基本は一人で食べることが多かったため、私にとっては大きな環境の変化だったと思います。

 

4月の振り返り

4月は今までの月と比べて幾らか時の流れが早かったと思います。

現にお金を節約するためにさして特別なことはしなかった月でしたから、放課後や週末はいつもお家におりました。

今月は課題の提出日が多かった月だったので、主に課題をしていた月でした。

その中でもファッションのクラスの広告を作成する課題がなかなか面白く、楽しんで取り組めた気がします。参考までに写真の欄にどのようなものを提出したかを貼っておきますね。

 

4月は健康な精神状態をうまく保つことができた月だったとも思います。

いまだに授業では聞き取れない箇所もありますが、その箇所ばかりに気を取られるのではなく、理解できたところを思い出すことで前向きな気持ちにしていました。この方法は私自身にとてもあっているため、これからも続けていきたいと思います。

 

あと2週間ほどでハワイ大学でのプログラムを終了するということで、いま何とも言えない寂しさを感じています。たくさんの感情に圧倒されて、うまく言葉にすることができません。

もうすぐ最後の試験週間に突入するため、最後まで気を抜かずにしっかり駆け抜けていきたいと思います。