Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

カリフォルニア州立大学 ノースリッジ校
2011年10月号 国際文化学部 M.K

①授業紹介

私はコミュニケーション、フランス語、スペイン語、そして日本語のクラスをTeaching Assistantと してとっています。ここでの私の専攻はコミュニケーションですが、専攻がコミュニケーションでない学生でもこの授業をとることをおすすめします。私のクラスでは生徒が円になるように座り、教授が円の中でレクチャーをします。円になって座っているために、クラスにいる全員の顔を見ることができます。このクラスでは生徒が中心となって授業を進めていくように感じます。授業を受けながらも、自分の感じること、体験、また質問を発言する時間があります。日本にはあまりない授業方法で、初めは戸惑いました。まず、授業中に手を挙げるタイミングすらつかめず、このクラスに慣れるのには一番時間がかかりました。しかし、自分の考えや文化を知ってもらい、またアメリカ人や他の国からの学生の文化を知るいい経験になると思います。日本で第二外国語を履修している学生はここでもその第二外国語の授業をとることもいい経験になると思います。

アメリカでの語学の授業は日本と比べて、話すことを重視しているように感じます。文法や単語の説明は日本のようにあまり詳しくないので難しいようにも感じます。しかし、毎回会話の練習をすることで徐々に慣れていくように思います。ここに来て初めの1ヶ月は慣れないことばかりで戸惑いました。ここでのはじめの生活を助けてくれたのは日本語のクラスだと思います。日本に興味のある学生ばかりなので、ここではすぐに友達を作ることができると思います。

②カルチャーショックについて

まず一番初めにカルチャーショックを感じたのは授業登録の時です。ここの大学では授業登録後、2,3週間は授業を変更することができます。そして変更する際にはpermission numberという教授の許可が必要となります。人数制限があるので誰でも好きな授業をとれるわけではありません。私はまず教授にメールを送って返信を待っていましたが、基本的にメールだけでは授業をとれないと感じました。ここでは自分がどれだけ行動するかが大切だと思います。授業登録ができてなくても、授業に参加して入りたいということをアピールすることで、多くの学生がpermission numberを得ていました。

2つ目はアメリカならではの銃の問題です。ある日学校に銃を持った不審者がいると携帯電話に連絡が入りました。しかしキャンパス内では学生がいつも通り授業を受け、お昼ご飯を食べていました。結局、学生が授業に出る必要がないと連絡が入ったのは、その4時間ほど後でした。その時日本ならすぐにでも学校が閉鎖されるだろうと文化の違いを感じました。事実を知っていても授業に出る生徒がいて、もちろんそのまま帰る生徒もいました。このような状況でも、ここでは自分の意思で動くことが大切だと感じました。

③現地の日本人について

ノースリッジだけでなく、アメリカの大学には日系人や日本人留学生がたくさんいます。日本語を話したくないから日本人と関わらないようにするということももちろん大切だとは思いますが、他の日本人学生からも学ぶことはたくさんあると思います。ここでわからないことを聞いたり、問題が起きた時には助けてもらったりしました。ここでは日本語を使う機会があまりないように思います。たまに少し日本人と話すだけでもストレス解消になると思います。また、その友達から現地の友達を紹介してもらうこともあります。ノースリッジにはJSA(Japanese Student’s Association) というコミュニティーがあります。現地の日本人が中心となり、多くの日本人学生や日本に興味のある学生が参加しています。色々なイベントがあるので、時間がある時に参加するだけで現地の日本人や日本に興味のあるアメリカ人と仲良くなることができます。10月には他学校共同のHalloween partyもあるのでアメリカの文化を知るいい機会でもあると思います。日本人だからと一線をおかず、上手く日本人ともアメリカ人とも、そして他国からの留学生とも交流することが大切だと思います。