Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

カルガリー大学
2012年4月号 文学部 M.H

〈この1年を振り返って〉

今考えるととっても早かったこの8か月。今でも、ついこの前来たような気がしてなりません。寮を出るために部屋の片づけをしていますが、物があふれ、自分の部屋と化した状態を見ると、ほんとに自分がここで過ごしてきたのだという実感が湧きます。短期の留学と違い、それなりの期間を過ごすことに伴う苦労もありましたが、それを顧みても、カルガリーで過ごした時間は何ものにもかえがたい貴重な時間となったと確信しています。自分のノートを見ても、以前は日本語が目立っていましたが、最近のものでは英語の量が増え、自分の理解度が少しばかり上がったことが分かりますし、広いキャンパス内を歩いているにもかかわらず、友達に会うことも少なくありません。そして、友達と過ごす時間も増え、それが今ではめっきり当たり前のこととなりました。友達だけでなく先生に語学力の上達を指摘されることもしばしばで、まだまだと自分では感じながらも、その少しばかりの成長をとても嬉しく感じます。私はよく図書館にいることで有名でしたが、「来学期にはもう私を図書館で見かけることもなくなるのだな」と冗談交じりに言われると、あのテスト前の徹夜まがいの勉強にも終わりをつげるのだという思いでいっっぱいになります。自分を、また日本をも振り返り、新しい一歩をふみ出そうと、自分を鼓舞し続けることのできた日々だったのではないかと思っています。

〈帰国後どう留学経験を生かす予定なのか〉

私は現在4回生なので、帰国後はもちろん就職活動に取り組むこととなります。では、この留学をどのように就職活動に生かせられるでしょうか。まず留学に行ったと聞いて思い浮かべるのが、語学力の上達ではないかと思いますが、私はそれを示せるようにこちらでTOEICを2回ほど受験しました。会場がダウンタウンのGEOSで便利だったこともあり、少し高値ではありましたが受験することで、自分自身でも渡航前からの英語力の伸びを確認することができました。それに加え、この留学で様々な人々と出会うことによって、自分の就職に対する視点も少し変わった気がします。以前は、教職課程を専攻していたこともあり、限られた範囲での就職を考えていましたが、こちらで出会った人の中には、将来海外に出ようと思っているという人も少なくなく、そのような人のためにBoston Career Forumなどという場が設けられているということも知りました。また日本では、大学には現役合格で、社会には新卒採用でという傾向が少なからず見られるような気がしますが、Working Holidayなどを利用して海外経験を積んだり、もう一度海外で進学している日本人にも出会い、自分の将来に関して可能性を広げたいという思いが増した気がします。留学で培ったものが、これからの生活において何をするにつけても、広い視野とチャレンジ精神をもって臨むことの大切さを教えてくれたように思います。

 

 

 

 

 

 

(写真:左は日本語クラスの発表会、右はCora’sに友達と食べに行った時のものです。)

〈帰国前の時間〉

カルガリーで過ごす最後の月である4月は、怒涛のようにいろいろなことを詰めこんだ月となりました。友達の家でバーベキューパーティーをしたり、JETプログラムで日本へ行く友達のお見送り会をしたり、友達の運転する車に乗って買い物や食事に行ったり、日本語クラスの発表会を見に行ったり、自然がいっぱいのレイクルイーズ・キャンモア、さらにドラムヘラーにも遊びに行ったり、学内のフードコートでただひたすら友達とおしゃべりしたり、学内でマッサージを受けてみたり、Bermuda Shorts Dayで少々羽目をはずしてみたり、友達のサプライズ誕生日パーティーに参加してみたり、龍谷大学に交換留学に行っていたカルガリー大学の友達と再開したり、期末試験にむけて友達と勉強したり、学内のホテルでランチをしてみたり、友達の家に短期間ホームステイさせてもらったり、まるでこの留学をこの1カ月で振り返ったかのようでした。今ではすっかり馴染んでしまったここでの生活に一旦ピリオドを打つ時がやってきたことを知ると同時に、こうしてハッピーエンドで終わらせることができることを、何よりも幸せに感じますし、多くの支援に感謝したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真:左はカルガリー大学から龍谷大学に交換留学に行っていた友達とお寿司屋さんに行った時、右は図書館で夜遅くまで期末試験のために勉強していた時に撮りました)