Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

カルガリー大学
2012年3月号 文学部 M.H

〈日本から持ってきたらよかったと思うもの〉

ここで7か月目の生活を終えようとしている今、一番日本から持ってくるべきだし、持ってきて正解だと思うものは、日本のお土産です。アニメに始まり、経済・食べ物・ファッションなど、とにかく「日本」という言葉に対して返ってくる反響が大きいことには、つくづく驚かされますが、実際ここでそのようなものを手に入れるのは、想像通り簡単ではありません。何かといろんな人にお世話になることも多かった私には、日本から持ってきたお菓子やちょっとした小物が、お礼をする時にすごく役に立ちましたし、喜んでももらえた気がします。同時に、自分にとっても日本を思い出しリラックスできるものとしてとても重宝しました。また、ここに到着して何日かは買い物に行かなくても生活できるくらいの日用品(例えば、ハンガー・洗剤など)や部屋ばき用のスリッパ・目覚まし時計などを持っていると、便利なのではないかというのが私の意見です。荷造りをする段階では、なかなかこちらでの生活が想像できないのが実際だと思いますが、ここでの生活を続ければ続けるほど、「日本人」であることは捨てられない事実であることに気付きますし、それを大切にしてくためにも、音楽・ファッションなど、日本で自分が普段から親しんでいたものが、こちらでも継続できるように心がけてみるといいのではないかと思います。

〈現地の学生、友人について〉

幸いにも、ここでできた友達は、日本にとても興味を持ってくれています。カルガリーにあまり日本人が住んでいないことも影響して、日本人は、韓国人や中国人・フィリピン人など他のアジア人と比べると比較的珍しい存在のようです。友達作りの場としては、日本語のクラス・自分のとっているクラス・日本に関するクラブ・自分の住んでいる寮の中など、いろいろあげられますが、各国からの留学生、現地の学生ともに、友達はとても大切だと感じます。多民族国家なだけあり、カナダ人の友達といえども民族性は様々で、文化・風習・言語などが違い、普段の会話にもそれらの相違が現れ、非常に面白く感じます。やっぱりアジア系だと考え方も似ていて共感する部分も多い半面、ヨーロッパや西欧文化を強く受けた国ではまた考え方ががらっと違い、自分の中で新しい世界観が生まれとてもおもしろいです。私にはない考え、見たことも経験したこともないようなことなど、とにかく新しいことに触れる機会をもらえますし、そんな友達に出会えたことを誇りに思います。さらに同い年だけでなく、教授などでも親しげに話せる環境があるので、より幅広い年齢層とのお付き合いができますし、いろんな人に自分の名前を覚え呼んでもらえるようになったことが、ここで過ごしてきた証となっている気がします。ここ数日は、外に出たくてたまらなくなるような、とても春らしい陽気となっているので、友達とどこかへ出かけたりする機会をより多く持てるよう、残り1カ月ラストスパートをかけて、何事にも全力で取り組んでいきたい面持ちです。

 

 

(写真:左はキャンパスの内の風景で、右はMachall内にあるフードコートのお昼の様子です。)

〈言語について〉

すでに多く取り上げられた話題ではありますが、私の留学にとっても重要な一面であった言語について、少し書きたいと思います。そもそも英語が得意なわけでもなかった私は、やはり人と比べると英語の伸びも遅いように思われますが、やっぱり好きな人・興味のある人と接点をもちたいと思えば、英語というコミュニケーションツールは欠かせないので、そこが努力の見せどころとなりました。ここに来た当初は、話すのがすごく億劫に感じたりする時も少なくなく、日によってやはり英語力もまちまちで、話が分からず怖く感じる時もありました。今では英語に対する抵抗がほとんど消え、聞き取りに困ることもほぼありませんが、自分を表現することの難しさはまだつきまとっています。近日、英語で35ページのレポートを書く機会があり、proof-readといった文法などのチェックを友達にお願いする機会がありましたが、まだまだ私の英語は日本語英語で、語彙力の不足・表現方法の不十分な点があることを改めて感じ、悔しさとともに、もっと上手くなりたいという気持ちがわきあがってきました。1年という月日は、一般的に聞き取れるようになる程度だと言われますが、その概念に飽き足らず、あと1カ月たらずを精いっぱい有効に過ごせたらという思いが、さらに強くなったこの頃です。