Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

カルガリー大学
2011年10月号 文学部 M.H

〈授業紹介:考古学(ARKY203)について〉

 

 

 

 

 

 

 

 

私は秋学期に人類学・考古学・ジャズの歴史の3科目を受講していますが、その中でも一番興味深く、大変でもある考古学の授業について書きたいと思います。この授業は、火・木曜日の教授による講義(14:00~15:15)に加え、週1回のTeaching AssistantによるLaboratoryが組み合わさったもので、ダーウィンの進化論や遺伝を習った後、今はヒト科の生物に関して勉強しており、毎回の授業前には、おおよそ20ページのリーデイングや「pre-lab」と呼ばれる宿題などが課されます。授業はパワーポイント形式で行われ、生徒は分からないことがあれば、その場で手をあげて質問しますし、教授も意見を生徒に求めます。専門用語も多くかなり四苦八苦してはいますが、オフィスアワーの利用など工夫もしながら、日本ではなかなか受けれらない分野の授業にとても面白さを感じています。

以下の文章は、教授(Dr.Warren Wilson)に授業紹介をすると伝えた際に頂けたコメントです。

What do I think about having exchange students in my classes(留学生が講義を受講することをどう思いますか)?

I like having exchange students in my class for two reasons. First,
these students generally bring a different perspective to the subject
and can, consequently, provide different insights concerning the
material. Second, I hope that these students can learn from the
perspective that I and their classmates offer and can return to their
countries with a broader understanding of the subject matter.                                      

(要約:留学生は物事の違った見方を提案する一方で、また習った知識をそれぞれの国に持ち帰り、広い理解につなげることができるので、良いと思います。)

Why did I become an anthropologist(なぜ人類学者になろうと思ったのですか)?

I became an anthropologist because I am interested in why people differ
both culturally and biologically. Anthropology, essentially, is the
study of human cultural and biological variation. In my work, I’m
particularly interested in why we see differences in health between
groups. Why, for example, might we see higher rates of HIV/AIDS in some
places than others. To explore this, I explore the cultural and
biological factors which might help to explain the differences.

(要約:なぜ人々は文化的に、また生物学的に違いがあるのか、特に健康面でなぜ違いが見られるのかに興味があったため、人類学者になる道を選びました。)

http://bioanth.ucalgary.ca/Wilson(教授について紹介されています)

(写真は、Science Theatreで行われている講義の模様です。)

〈カルチャーショックについて〉

やはり日本と違い多国籍の人が集うカナダでは、多くの思いがけない場面に遭遇します。そこで、ここでは日々の生活で気づいたことをいろいろ書こうと思います。ここは、青空がとてもきれいですが、雲のない日は特に乾燥しています。冬に備えてか、建物には重い扉がいたるところにあり、あけるのに一苦労です。しかし、必ず自動で開くドアが1つはあります。また、次の人がいればドアを開けて待つのもマナーの1つのようです。個人の部屋の扉は、中に人がいれば、それが分かるよう開けたままにしています。カナダでは、朝ごはんにベーコン・スクランブルエッグ・パンケーキなどをしっかり食べ、お昼は簡単に済ますのが一般的らしく、ランチに生の人参を持ってきてかじっているのをよく目にします。教科書はとても分厚く重く、授業にパソコンを持ち込む生徒も多いので、多くの生徒が登山に行くようなリュックサックを背負っています。パソコンはapple社のものが主流です。買い物をすると、レジでは最初に「How are you?」、最後に「Have a nice day!」の会話は当たり前で、時には買ったものについて店員の人と会話することもあります。

〈パーティー文化について〉

こちらの独特な文化の1つにパーティーがあげられますが、ここでは私が今までに参加した様々なパーティーについて、紹介したく思います。まず初めは、クラブやバーについてです。一般的に金曜日の夜は「Fridy Night」としてパーティーが催されますが、カルガリー大学では、木曜日も学内のクラブ「Den」が安くなるため、学生は利用しに行きます。また寮の各部屋でもパーティーは催されるため、週末の夜は様々な音楽や笑い声が聞こえてきます。次にあげるのは、10月10日に行われた感謝祭-Thanksgivingです。カナダは、アメリカと違ってとても早くに行いますが、内容はとてもよく似ています。私は友達の家に招待してもらいましたが、七面鳥・マッシュポテト・パンプキンパイなど手の込んだ料理をみんなで囲み、話をしながら食べるという、とても温かく楽しい経験ができました。最後にあげるのは、10月31日のHalloweenです。店にはあらゆるHalloweenグッズが並べられ、皆その日のためにどんな仮装をするか考え、買い物に行きます。最近は日本でも普及してきている行事の一つですが、ただ「Trick or Treat」と言ってお菓子をもらいに行くだけでなく、ホラー映画を見るMovie nightや仮装パーティーなど様々な形態が存在していて、また日本とは一味違い良い経験となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真は、Thanksgivingの時のものです。)