Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

米国仏教大学院
2017年2月号 実践真宗学研究科 M.Y

■試験について

アメリカ留学は、9月~12月の秋季セメスターと、年を越して次の年2月~5月の春季セメスターの2期に分かれています。日本でいうと、前期、後期ですね。交換留学生は、それぞれの学期で4つのクラスを受講することになっており、学期が終わるころにそれぞれのクラスのレポートを書いて提出します。なので、そのレポートが試験にあたりますね。final paper とか、term paper とか呼ばれています。秋季セメスターでとった、4つのクラスの内ひとつは、スペシャルリーディングといって、留学生の為に、マンツーマンでリーディングのサポートしてくれるクラスです。このクラスは、自分の研究や興味にそってすすめていけるので、一般のクラスのようなレポートはありませんでした。なので、去年の秋季セメスターの終わりには、このスペシャルリーディングクラス以外の3つのクラスのレポートを提出しました。枚数でいうと、12枚、15枚、10枚でした。書き方の様式がある程度決まっているので注意が必要です。様式を間違えると、1枚の字数が変わってきますので、書き始める前にあらかじめ、寮の誰かに聞いておくといいでしょう。IBSの先生は、若干優しめなので、あまり厳しくは言わないと思いますが、基本的には、大学院レベルのfinal paperは、ちゃんとしたものでないといけないと寮のみんなは言っていました。留学生としては、英語の文章に気を配る必要があります。ざっと書くのにも時間がかかりましたが、英語の文法や表現の調整だけで、さらに2週間ほどかかりました。

■宿題について(自由テーマ)

今回は、宿題について書きます。まず、宿題は大変です。日本では宿題はほとんどありませんが、こちらではどのクラスでも、必ずリーディングの宿題があります。今受講しているクラスでは、クラスにもよりますが、毎週、ひとクラスにつき、数十ページから200ページか多いときはそれ以上のリーディングをして授業に出なければなりません。IBSのクラスでも、もちろんリーディングの宿題は多くありますが、実は私は今期、GTUの加盟大学院でキリスト教のクラスをとっており、そのクラスの宿題は200ページ前後あり、IBSよりも大変だと思います(が、これがスタンダードなのかもしれません)。クラスは少人数で、読んできた本の内容に沿ってディスカッションが行われますので、意見や感想を求められて、何も言わないわけにはいきません。日本語でもこれだけ読んでいくのは大変ですが、英語ですので、しかも、宗教についての難しい内容であったり、バックグラウンドを知っていないと理解が難しかったりするものも多々あり、とにかく時間がかかります。もちろん、全てを読むことは物理的にできないので、上手に読み理解していくテクニックも必要かと思います。英語の本では、大抵、パラグラフの最初に要点が書かれてあり、続いて砕いて述べていくという流れがあるように思われますので、そういうところを意識しながら読むのもいいかもしれません。また、毎週1枚か2枚、リーディングの感想についてのペーパーが宿題としてあるクラスもあります。そんな感じで毎週ゲッソリですが、身に着くものが多くやりがいがあります。とにかく、宿題の量が多いことだけは覚悟していた方がいいでしょう。