Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ウエストミンスター大学
2010年11月号 文学部 S.N

一年を振り返って

この留学で一番よかったことは、関心のある範囲が広がったことです。世界中の友達ができることで、それまでは疎遠だった国の事にも関心を持つようになりました。また違う価値観の人と会うことで、今まで当たり前だったことを考え直すきっかけにもなりました。さらに、専攻ではない分野の科目をとったことで、いろいろと勉強になりました。私は英語英米文学科なのですが、こちらでは政治経済、芸術の科目をとりました。特に政治経済はいままで避けてきた科目だったので、最初はついていくのにとても大変でしたが、今は受講して本当によかったと思います。これからもこの分野はなるべく英語で勉強していきたいと思います。

またこの留学では無知や能力のなさをより実感しました。特にイギリスと日本の大学の違いを知って、ある意味恐ろしくなりました。イギリスの大学は日本の大学に比べて、自主的に勉強しなければならないし、勉強量も全く違います。ロンドンでは2、3カ国語話せるのは当たり前で、さらに大学で専門知識を身につけている人がたくさんいます。数年後には同じように社会人になると思うと、私も負けないように勉強しなければと思いました。

さらに、私にとって音楽やバレエはとても大切なものだと再認識できました。幸運なことにバレエは見るだけではなく、とてもいい先生に教わることができました。先生からはバレエだけでなく、なにが起こっても前向きにとりくむ姿勢や、自分の弱点、利点を理解して、他の人にはない自分の価値をみつける姿勢、プロとして働く厳しさなど様々な事を学ぶことができたと思います。またバレエはモチベーションや集中力を高めるのにとても役に立ったと思います。バレエのレッスンでは先生が一度やった振りを数回で覚えて踊らなければなりません。振りを覚えながら、どう表現したいのか、何を目的としたエクササイズなのかなど、たくさんの事を同時に考えます。この集中力は授業でも活かせると思います。さらに一緒にレッスンを受けている方も、先生も一生懸命です。モチベーションを高く持たなければ、ついていくことができません。ロンドンでのバレエを通じて思ったのは、一生勉強し続けられる人になりたいということです。

そして、この一年は出会いと別れがとても多かったです。EFL期間中の友人、ホームステイ先の友人、サマースクール期間中の友人、寮でできた友人、学部の授業でできた友人、学校外でできた友人…。こんなにたくさんの人に会って別れたのは初めてです。これだけ会って別れれば、社交性が少しは身についたのではないかと思います。とても仲良くなった友人はそこまで多くないですが、その友人とはこれからも連絡を取り合っていきたいです。

 

 

帰国後どう留学経験を活かすのか

帰国後はまだ大学生活が3年残っているので、この留学で関心を持ったことをより勉強していきたいと思います。語学に関しては仕事で使えるようにこれからも勉強していきたいです。具体的には英検や、TOEICを受けていこうと思います。私は留学する前、留学経験のある先輩や友人の話を聞かせていただいたおかげで語学においても、生活環境においてもすぐ慣れることができました。残念ながら、来年度からウエストミンスター大学との提携はなくなるそうですが、私費で行く方、イギリスに留学する方の役に立てたらいいと思います。

 

最近のロンドンの様子

冬になって日照時間がとても短くなりました。朝の9時から明るくなって、夕方4時には暗くなります。それとほぼ同じ時期にクリスマスのイルミネーションは始まります。街のどこでもライトアップされています。これがなければただ暗くて寒いだけで気分が滅入りそうですが…。今年は特に寒い冬らしく、よく雪が降ります。ロンドンは雪にあまり慣れていないのか、空港が閉鎖されたり、市内から少し離れたところは電車も止まったりしています。クリスマスに母国に帰る友達の何人かは飛行機がキャンセルされ大変そうでした。また、クリスマスマーケットやミニ遊園地のようなものも見かけます。屋外のスケートリンクも設置され、一時間8ポンド程度で利用できます。クリスマスコンサートもたくさん行われています。至る所にクリスマスの飾り、クリスマスの商品と、とにかく街中がクリスマスで盛り上がっています。

写真は学校があるレジェントストリートです。

最後にこちらで出会った友人、先生、日本でサポートしてくださった教授、職員の方、友人、両親に感謝しています。ありがとうございました。