Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ワルシャワ経済大学
2012年12-1月号 国際文化学部 A.Y

夏期休暇、冬期休暇について

"ヴァヴェル大聖堂前"12月のクリスマス前から元旦まで休みがあり、寮に住んでいるポーランドの学生は帰省しヨーロッパからの留学生の多くも自分の国に帰ってしまい、寮にいる学生は数えるぐらいしか残っていませんでした。クリスマス休暇のほとんどをテストに備えて勉強をする時間に充てて過ごしましたが、正月明けにはクラクフ、アウシュビッツ、ビルケナウ強制収容所を訪れました。 クラクフには一泊のみの滞在で、アウシュビッツ見学がメインだったので、少ししか観光できませんでしたが、歴史的な街並みは、ワルシャワとはまた違った雰囲気のある町でした。クラクフには中心街から少し離れたところにカジミエシュ地区があり、第二次世界大戦まで、多くのユダヤ人が住んでいる地区として栄えていたそうですが、第二次世界大戦の影響で多くのユダヤ人が姿を消し、町は寂れていたそうです。しかし最近では新しい店が増えてクラクフの新たな観光スポットになっているそうで、限られた時間でしたが観光してきました。旧市街と比べると、観光客は多くありませんでしたが、個性的な店が多く楽しめました。また次回ゆっくりと観光したいと思います。アウシュビッツ見学が終わってからの夕食はカジミエシュ地区にあるお店で初めてユダヤ料理を食べたのですが、ポーランド料理とは少し違い日本人の口に合う味だと思います。アウシュビッツ強制収容所の見学にはクラクフ発のツアーバスに乗り見学してきました。第一収容所では当時の収容所をそのまま使用し展示を行っており、歴史記念博物館として歴史を伝え続けています。第一、第二強制収容所と見学しましたが、正直僕がイメージしていたものとは違いました。当時の記録写真や遺留品などの資料の展示は多くなく、どちらかというとこの地を訪れ自分の肌で直接何かを感じ取って欲しいという意図があるのかと感じました。最近では学生の見学者も増えているそうで戦争を経験していない世代が過去の歴史を忘れず後世に伝えようという意識の高まりがEUを中心に広がってきているように思います。

 

ポーランドの年越しは毎年町中で花火が上がり賑やかになると聞いていたので、年明けはワルシャワの中心街で迎えたのですが、想像していた光景とは全く違い衝撃的でした。打ち上げ花火や爆竹が町中で上がっていて特に中心街は煙がすごく、救急車も行き来するような光景で日本では経験したことがない凄まじい年越しでした。花火や爆竹のごみ、空きビンなどが道に散乱していたのですが、次の日には綺麗に清掃されていて驚きました。大学の授業は一月の二日から始まり、かなりタイトなスケジュールでしたが正月の余韻もないまま普段通り授業が始まり新年を向かえた実感があまりありませんでしたが、ヨーロッパからの留学生にとっては毎年恒例らしく不思議な感覚でしたが、日本では味わえない良い経験になったと思います。試験が終わると一週間ほどでオリエンテーションがあり、次のセメスターが始まります。多くの学生は1セメスターで帰ってしまうので、新しい友達を作り心機一転頑張っていこうと思います。