Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ワルシャワ経済大学
2011年10月号 文学部 T.M

授業紹介①

交換留学生は、正規の学生と一緒の講義を履修することができます。また、講義の言語を英語、ドイツ語、ロシア語、フランス語の中から選ぶことができ、私は全ての講義を英語で受講しています。講義の時間は、科目によって多少変わりますがそのほとんどが90分1コマの形式です。ほとんどの講義で教科書は不要で、パワーポイントを使って授業が進みます。

今回は、外国人向けのポーランド語の講義を紹介したいと思います。この授業では、先生は英語で文法などを説明しますが、それ以外はポーランド語で授業が進んでいくので、未だについて行くのが大変です。しかし、徐々に慣れてきて、以前よりスムーズに質問に答えられようになり、この講義は好きな科目の一つです。言語の他に、ポーランドの文化を教えてくれたり、ポーランドの伝統的な歌を教えてくれて、みんなで歌ったりするなど皆、楽しく講義を受けています。ですが、ポーランド語の名詞は3つの性と7通りの格と単数、複数形を持っていて1つの単語が14通りに変化します。また、動詞も前後の単語の性と数に応じて6通りに変化するので、これらの活用を覚えなければポーランド語を使いこなすことはできません。また、発音も日本語にはないあいまいな発音などがあるので、本当に難しいです。なので、毎日の復習は必須ですが、少しでもポーランド語が分かるとこちらでの生活がよりスムーズになるのでしっかり学んでいきたいと思います。

 

カルチャーショックについて

今まで生活してきて、特に大きなカルチャーショックを受けるということはありませんでした。チップを渡す習慣があったり、公共のトイレが有料だったりするなど広く知られた習慣の違いがあるくらいなので、そこまで驚くことはありませんでした。私はポーランド人の性格は本当に親切で礼儀正しいと今まで生活してきて感じます。道を尋ねたらものすごく丁寧に教えてくれます。中には、聞かれた本人もわからなくて、いったん自分のパソコンを取りに店の中に入ってGoogleで検索して、教えてくれたりするなど本当に親切な方が多いです。また、電車やバスの中では当たり前のように、老人や子供連れの人に座席を譲ったりします。また、よく地下鉄では駆け込み乗車をしようとして、乗ろうとした人が扉に挟まれるというシーンを日本以上に見かけますが、その時は周りの何人もの人が扉を開けようと駆けつけてあげるなどポーランド人はすごく協力的です。また、バーである人が誕生日の時は、そこにいるみんなでポーランド独自のバースデイ・ソングを歌ってその人の誕生日を祝福するなど、とても心の温かい人たちだと感じる場面が多々ありあます。

自由テーマ

今回はポーランドの物価について書きたいと思います。ポーランドはEUに加盟しているにもかかわらず、未だに自国通貨のズウォティを使っています。2012年までにユーロを導入するといわれていましたが、今のギリシャから始まったEUの財政危機でEU導入はしばらく見送られると発表されました。なので、私がこちらにいる間は安いズウォティを使ったまま生活出来そうです。こちらのスーパーでの食材の価格は、日本と比べてモノによりますが大体10~20%安い値段で買い物ができます。また、しょうゆ、味噌、米、うどん、カップめんなど日本の食べ物も買うことができます、値段は日本で買うよりも少し高いです。それでも、日本の調味料や食材を買っていくポーランド人をよく見かけます。また、寿司屋さんや日本食レストランが意外と多くて驚きました。よく行くショッピングセンターのフードコートにもあり、こちらの日本食や寿司はポーランド人向けに少し味がアレンジされていて、値段は周りのレストランと比べて少し高いですが、多くの人が利用しています。私は、ほとんど自炊かファスト・フードで食事を済ませているので未だに、本当のポーランド料理というものを食べていないので、機会を見つけて足を運んでみたいと思います。