Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ワルシャワ経済大学
2011年12-1月号 文学部 T.M

長期休みのこと

ワルシャワ経済大学では、12月22日から1月1日の間にChristmas Breakがありました。やはり、他の交換留学生の方もマンスリーレポートに書いてるようにクリスマスは、それぞれの家族と一緒に過ごすのが一般的なのでほとんどの学生がこの期間を利用して帰国していました。私は、この期間を利用して帰国せずにワルシャワに残った友達と2人で中央ヨーロッパの4カ国(オーストリア、チェコ、スロバキア、ハンガリー)を旅行しました。主な国と国の間の移動方法はバスを使いました。値段は大体2~3000円ほどで、入国時の入国審査などもなく簡単に移動できました。現在多くのヨーロッパの国がシェンゲン条約に加盟(ポーランドも)しています。この条約は、初めにシェンゲン条約に加盟している国に入国するときに入国審査を受ければ、加盟国内は入国審査なく移動できるというものです。気軽に他国へ行けるので、留学期間中に色々な国を回るのをお勧めします。

今回私の訪れた中央ヨーロッパの国々の町並みは本当に綺麗です。近代的な建物は少なく、ゴシック、ルネッサンス、バロック・スタイルなどの中世の時代を代表する建築スタイルの建物がそのまま残っていており、本当に日本にいるころからの私の勝手なヨーロッパのイメージ通りの町並み雰囲気に包まれていました、そしてこれらの国は有名な音楽家の方達のゆかりの地で、例をあげると、一度は耳にしたことのある「子犬のワルツ」を作曲したショパン(ポーランド)、「わが祖国」を作曲した(その中の「モルダウ」という曲が有名です)スメタナ、「新世界より」の作曲者ドボルザーク(チェコ)、(曲の題名だけではなかなかピンと来なくてもyoutubeなどで聞いてみると必ずわかると思います。)、そして、音楽の都と呼ばれモーツァルトなどが活躍したウィーンなどこれらの国は文化の発展の地でもあります。このように、中世の時代の華やかで穏やかな雰囲気を感じることのできる国々ですが、一方歴史はそれとは逆に、何度も隣国や大国のドイツ、ソ連に侵略され、併合し、独立を繰り返していた複雑な面もあります。このような、知識や意識を少し持っているとまた違った景色を見ることができると思いますので、出発前に勉強しとおくといいと思います。

年越し

年越しは、毎年ワルシャワのConstitution Squareで行われるカウントダウン・イベントに参加しました。多くの有名なポーランド人の歌手やバンドの方たちのライブを見ながらみんなでカウントダウンをして花火が上がるのを見るといった感じです。事前にポーランド人の友達にポーランドの年越しについて聞いたら「危ないから外にあまり出ない方がいいかも」と言われましたが、その忠告を聞かずに外出しましたがその意味が少しわかりました。街中で小さい子供や自分と同じくらいの年の人たちがそこらじゅうで爆竹(日本の物と威力や音が比べ物にならないくらい強力)をならしたりしていました。この爆竹のせいで毎年ケガ人が出るらしく、救急車やパトカーのサイレンの音がひっきりなしに聞こえていました。そんな騒がしい中で、年明けの10秒前からカウントダウンをし年明けと同時に花火が上がり一部でシャンパンとビールファイトが始まり、私は運が良くも悪くも巻き込まれみんなでウォッカを飲んで新年を祝いました。ポーランドでは、日本の三が日のように新年を長く祝わないようで、2日から授業が始まりそして5日に私はテストがあったので年明けはずっと勉強していましたが、ポーランド人のパワフルさを感じた今までにない新年の祝い方でとてもいい思い出です。

それから、1月の後半から2月の初めまでテスト期間でそれが終わると Winter breakに入ります。期間は1週間しかなくこの期間中に、次のセメスターからくる交換留学生の為のオリエンテーションそしてWelcome partyがあったりします。私は、この期間中は特にどこにも行かずに、partyに参加して新しい友達を作ろうと考えています。このように、ワルシャワ経済大学では日本の冬休み、春休み、夏休みのようなまとまった大きな休みはspring semester と Fall semester の間にあるだけですが、ちょくちょく3連休などの休みがあるのでそれを利用して色々な国やポーランドの街に行ったら良いと思います。