Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バレンシア大学
2019年4月号 文学部 R.O

【カルチャーショックについて】

バレンシア及びスペインと日本の文化やその性質は非常に異なると生活していると実感します。よく知られていることが、日曜祝日は店が閉まることです。これは本当の話で、スーパー、デパート、薬局、服屋などほとんど全ての店が閉まり、開いているのはバルやタコベルなどのファーストフード店くらいです。また、外食をする際、水は有料で、その値段はビールとさほど変わりません。また、日本でいう一階がこちらではゼロ階であることなど細やかなルールの違いも存在します。そのような異なる点の中から私が驚いたことを二つ紹介します。

 

〈タバコ〉

日本では街中で喫煙者を目にしますが、スペインでも愛煙家が多く存在します。私がこのタバコについて衝撃を受けたことが二つあります。一つ目は、タバコのポイ捨てが許されていることです。日本ではタバコを路上にそのまま捨ててしまうことは許されないことですが、スペインでは吸い殻がよく路上に転がっています。現地のスペイン人がスペインは町中灰皿だと称していました。しかし、吸い殻は毎朝早い時刻に清掃されるため、吸い殻が地面にたまり続けることはありません。また、外で自由に喫煙できる代わりに、店内や室内での喫煙は禁止されていることが多く、そのルールはしっかりと守られています。二つ目は、女性の喫煙者を目にすることが日本より随分と多いことです。スペインでは女性の喫煙は珍しいことではなく、また偏見に値することではないという印象を受けました。また、成人年齢が18歳なことから、高校生くらいの若者が自身でタバコを巻き、それを吸う姿もよく目にします。タバコに関しては、スペインだけではなく、他のスペインに近いヨーロッパの国を旅行していても同じような光景を目にすることが多かったです。

 

LGBTQへの理解〉

スペインはLGBTQへの理解が日本より進んでいると感じます。

日本ではまだまだ違いとして取られることが多いですが、こちらでは普遍的なことです。そのため、日本では受け入れられないケースがあることから、カミングアウトがし辛い状況であることが多いですが、スペインではそのような状況が少ないように思います。バレンシア大学で周りの大学生を見ると隠す必要もないため、LGBTQの学生がたくさんいることがわかります。スペインでは、権利や自由、平等へ訴えかけるデモも多く、このような部分に関しては日本より先進している印象を受けました。

 

 

【友人、現地の学生について】

私の周りの人たちはポジティブ思考の人が多く、物事に対する考えの切り替えが上手です。自己肯定感が強く、自己愛を十分に持っており、我が強い一面もみられます。家族や友人を大切にしており、持ちつ持たれつの関係を持っています。初対面でも、警戒せず、フレンドリーでオープンに受け入れてくれ、気さくな人が多いです。差別意識は比較的低く、年齢の差はあまり気にせず、同じ目線で互いを尊敬し合い、友好的なコミュニケーションを取れる人たちがたくさんいます。会話好きな人が多く、喋るばかりでなく、相手の意見もしっかり聞ける人が多いです。悩んだ時には親身になり気遣ってくれ、よく話しかけてくれます。しかし、あまりにネガティブばかりだと相手も疲れてしまうので注意です。留学前は、留学中の友人関係について心配していましたが、スペイン人や南米の人達には家族のように接してくれる愛情深い人が多く、心配も杞憂に終わり、今は温かみのある受け入れに感謝しています。

現地で出会った人々