Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バレンシア大学
2019年3月号 文学部 R.O

【余暇の過ごし方】

大学寮に住んでいた留学前期は、バスに乗って海へ出かけたり、バレンシアの街を観光したり、バルやディスコなどのスペイン文化を体験し、同じ寮に住む友人たちとよく過ごしました。一人で過ごす際は、現地で購入したスペイン語の児童書を読み勉強をしたり、PCで動画をみながら部屋でゆっくりしたり、カメラ持って外へ出ていました。

アパートへ引っ越した留学後期は、アパートのシェアメイトと一緒にご飯を作って映画を観ながら過ごしたり、楽器を演奏したり、公園へ散歩に出かけることが多くなりました。また、大学寮を出た後も、寮で出会った友人たちとは寮やアパート内で会話をしたり一緒に外出します。

また、お祭りによる祝日時はイベントを楽しみました。バレンシアでは、お祭りの期間は授業も休みになります。

後期は前期より二つ多く授業を履修したため、小テスト対策や、課題図書を読んだり、レポートを書く時間も増えました。また、私は四回生からの留学のため、帰国後の就職活動や卒業論文ついて一人で考える時間も取っています。

長期休暇や長めの連休には、他国に旅行へ出かけます。一人でも、友達とも行きます。

ヨーロッパ圏や北アフリカであれば、格安航空や鉄道、船などを使い、安く短時間で気軽に他国へ旅行に行くことが可能です。

散歩景色 オレンジの木々/芸術科学都市、目をモチーフとした建物が特に目立つ

5㎞程続く公園、ガリバー公園や芸術科学都市などがある。

 

【バレンシアの天候と火祭りについて】

〈天候〉

バレンシアは春から秋にかけて暑く、冬の寒さは穏やかで、一年を通して基本的に快晴であることが日常です。しかし、私が留学に来た当初、去年の九月~十月は度々、雷を伴う大雨が降りました。その時期、湿度は日本の梅雨時程に高く、ひどい雨の日は授業が休講になることもありました。地元民の友人によると、去年の天候は異常気象であり、本来、雨が降るというのは珍しいことだそうです。

また、気温については、秋は半袖に薄手の羽織を着て過ごせる程度の暖かさ、冬はマフラーと手袋要らずの寒さ、春は朝夜と昼の気温差が激しいものの昼間の気温は二十五度前後と長袖で過ごすには暑いと感じる暖かさです。バレンシアで冬の寒さを感じたのは十二月から二月上旬までと短く、秋の延長線上に冬を飛び越し、早くに春の訪れを感じました。

 

〈火祭り〉

今月、バレンシアでは三月五日から十九日の五日間にかけて、スペイン三大祭りの内の一つ、fallas(バレンシア語でfalles)(サン・ホセの火祭り)が行われました。この五日間はそれぞれにコンセプトを持つfalla(オブジェ)が街のいたる場所に配置されます。外に出れば、火薬の匂い、町中は爆竹の音が一日中鳴り響き、屋台にはスペイン名物のチュロスやお酒が売り出され、毎晩深夜一時頃には美しい花火が十数分の間、惜しみなく打ち上げられます。街も人も祭りを楽しむために全力です。十九日の最終日には、各地で花火があがり、fallaが燃やされます。一番の目玉は深夜一時頃から旧市街にある市庁舎前で行われるフィナーレです。最も巨大なfallaが燃える姿を一目見ようと、観客がfallaを取り囲み、その時を待ちわびています。今年の祭り最終日は雨でしたが、それにもかかわらず、たくさんの観客がその瞬間を見ようと集まりました。フィナーレ開始と同時に花火があがり、打ち上げの数の多さと演出のダイナミックさに観客からは歓声が鳴り止みません。最後にFallaに火が点けられると、みるみるうちに、炎はfallaを包み込み、大きく燃えて空まで登ってゆきました。次の日、祭り期間の騒がしさが嘘だったかのように、バレンシアは元の落ち着きのある街に戻り、祭り後の寂しさを感じました。

Falla

燃えるfalla