Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バレンシア大学
2018年11月号 文学部 R.O

【授業紹介】

〈現在履修中の授業紹介〉
私が現在履修中の、二つの科目の内容を紹介します。

Comunicació i estudis culturals:文化に関する一冊の書籍から様々な文化について学びます。現在はサブカルチャーについて勉強中です。スペインの文化にとどまらず他国の文化も取り上げられます。ヨーロッパ圏の大学講義ならではの、アジア圏では注目され辛い問題に焦点が当てられることが多いため、新しい発見が多いです。

Guió cinematográfic:映画の脚本について学びます。脚本に関する理論から、実際に制作まで行います。私は龍谷大学ではこのような授業を履修したことが無かったため、新鮮に感じ、毎回の授業が楽しいです。しかし、脚本制作には高度なスペイン語が必要なため、現在の私のスペイン語能力では自力で単位を取得するのは厳しいと感じます。制作はグループワークで行われ、グループ内の友達に助けられています。


〈校舎〉

私が所属するComunicació Audiovisualの授業は主に2つの学舎で開講されます。一つはバレンシア大学の他の学部の建物が一緒に立ち並ぶブラスクイバニェスの通り沿いにあり、主に座学の授業が行われます。もう一つは通り沿いにあるキャンパスから徒歩約20分の距離にあり、Comunicació Audiovisualの実践的な授業が行われます。

 

〈日本の授業との違い〉

①授業時間
バレンシア大学では授業時間が科目によりそれぞれ異なります。週に二回開講のものが多く、授業時間は2時間、4時間と長く驚きました。3時間以上の授業は休憩時間が設けられています。

②言語選択が可能
バレンシア大学の授業は主に、バレンシア語、カタルーニャ語、カスティーリャ語の三つの言語で行われます(英語で開講される授業もあります)。履修登録時に同じ科目名の授業を、好きな言語を選択し履修することが出来ます。履修登録時には言語欄を要確認です。

 

後に記述したComunicació Audiovusual の学舎と授業開始時刻時の教室内

 

【バレンシア語について】

バレンシア語はバレンシア語の教育を受けないスペイン語ネイティブにも、やや理解が難しいと思われる言語です。南米出身の友人は彼女がバレンシアに来たばかりの頃、バレンシア語の授業が理解できないと毎度口にしていました。というのも、バレンシア語はカスティーリャ語とは別の科目として、幼年期から18歳頃まで学校で教えられる、ある種別枠の言語だからです。バレンシアにはバレンシア語表記が街中に溢れています(案内板や広告など)。しかし、バレンシア語を理解できなくても日常生活に支障は感じません。というのも、この土地で出会う皆全員が普段からバレンシア語で話すわけではないからです。同じバレンシア内でも、土地によってバレンシア語をよく使う地域とそうでない地域があります。私が住む旧市街とその周辺は、半々といったところです。また大学や寮内で会う人たちは、バレンシア、スペイン以外に、南米やスペイン語圏外の国々から来ています。バレンシア語だけにとどまらず、様々なスペイン語を耳にする毎日です。

 

寮生達とダンスに行った時の写真

友達の誕生日会 
国籍様々、多彩なスペイン語が話されます。