Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バレンシア大学
2017年5月号 文学部 Y.T

①    授業紹介

 

バレンシア大学に限らずヨーロッパのほとんどの大学は年度の開始が9月で、9月から1月末までが前期、2月から6月までが後期にあたります。授業の履修に関しては日本の大学とは異なり年度の開始時に前後期分まとめて履修登録を行います。今回は僕が後期に履修している授業の一部を紹介したいと思います。

まずひとつは、Semántica de Español(スペイン語の意味論)という授業です。意味論とは、その名の通り言葉の持つ様々な意味を研究していく学問で、僕自身も学んでみたいと思っていた分野です。しかし講義の内容はとても深く専門用語も非常に多く、なかなか理解を深めることはできていません。

もう一つは、日本語です。というのも、僕は留学で海外に行くのは2回目なのですが、その2回とも、遠く離れた国や大陸から日本という国、また日本語という言語がどのように見られているのか、ということを知りたいと思って行っているからです。日本語は漢字も含めるとアルファベットが3つあるようなもので、またそのうち一つも英語やスペイン語と共通するものはありません。そんな言語を意欲をもって学ぼうとするこちらの学生の姿勢には刺激を受けることがよくあります。

 

 

②    バレンシアの夏

バレンシアは5月にもなると日照時間がとても長くなります。今の時期はたいてい21時ごろまでは真昼間といえる明るさでその時間帯になっても浜辺で太陽を浴びている人は多いです。

そんなバレンシアの街には夏になるとよく好んで飲まれるHorchata(オルチャタ)という名物があります。これはchufaと呼ばれるキハマスゲという植物の地下茎の搾り汁に水と砂糖あるいはハチミツを加えて作られる飲み物です。メニューによってはコーヒーを混ぜたりレモンジュースを混ぜたりしたものもあります。砂糖やハチミツといったとろから想像がつくかもしれませんがとても甘い飲み物で、たくさんの日本人と出会ってきた現地の人が言うには、オルチャタを好む日本人はなかなか少ないそうです。バレンシアはchufaの産地なのでHorchataが名物として浸透しています。特にバレンシア市の北に位置するAlborayaという地域が発祥の地として有名で、専門店がたくさんあります。

 

写真:AlborayaにあるHorchataの専門店とコーヒー入りのHorchata