Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バレンシア大学
2013年11月号 経済学部 F.B

・カルチャーショックについて

僕自身過去にスペインへの留学経験があったため、現時点ではこれといった大きなカルチャーショックは感じません。そのため、初めてスペインを訪れた際に感じたことを書こうと思います。まずスペインに来て街を歩けばすぐに感じるとは思いますが、スペインでは信号無視が日常茶飯事です。歩行者は赤信号でも目で車が来てないことを確認すれば躊躇いもなく渡ります。もちろん車も同様です。当たり前のことですが、日本以上に注意を払って青信号でもしっかりと目で確認してから渡った方がいいでしょう。日本のようにイヤホンをはめながら歩くことはなるべくしないことをオススメします。また、スペインへ来ようとする人はご存知でしょうが、スペインにはシエスタという文化があります。前回留学した際にはホストファミリーが必ず確保していたので、授業で教わった通り当然の文化なのだと思っていましたが、バレンシアではさほど重要ではないようです。現地の友人に聞いたところ都会の人間はシエスタを取らない人の方が多いそうです。また近年の経済危機に伴い、国をあげてシエスタを無くそうという動きもあるとのことです。語学を学ぶ上で教科書等にもその国の文化について書いてあると思います。そこで大まかな文化を把握しておくことは重要ですが、細かな文化の違いは人それぞれ感じ方も違いますし、そういった文化を自分自身で感じることも留学する上での楽しみの一つではないかと思います。異国で生活する訳ですからもちろん日本とは異なります。先入観や固定観念は持たず、気持ちを柔軟にして自分の知らない文化に触れたらこういったものもあるのかと楽しみ、喜びに変えていった方がストレスも感じず快適な生活が送れると思います。

・現地の学生、友達について

バレンシア大学はヨーロッパからの留学生が多いためか留学生同士の会話には英語が多く使われます。留学生を対象とした説明会では資料はスペイン語、説明する講師の方は英語で話すなど英語の苦手な僕にとっては苦痛な時間でした。また現地の人間も比較的流暢な英語を話します。2つの言語を完璧に習得する必要はないですが、コミュニケーションを取れる程度の英語力はやはり必要に感じます。また僕は今年の夏まで龍大に留学していたバレンシア大学の学生2人と頻繁に連絡を取り合っています。現地に着いた際には大まかに街を案内してもらい、週末になると彼らの友人たちと共にバルへ行きスペイン文化に触れています。1人の学生は今ドイツに留学しているため会うことはないのですが、時折メールのやり取りをしてお互いの近況報告をし合っています。1人で勉強をしているとなかなか自分の上達を感じにくいものですが、お互いに間違いがあれば指摘し合うなど直に自分の成長を実感することができます。日本でもそうですが、授業以外で異国の人間に対して多少文法が間違っていたとしても伝わればさほど注意はしません。そのため正しい言語を習得する上では僕にとって彼のような人との交流はなくてはならない貴重な時間です。