Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バレンシア大学
2011年5月号 経済学部 K.I

この1年を振り返って

この留学生活を振り返って1番に思うことは、あらゆる物に対する考え方が少し柔軟になったかなという点です。

これは留学する前にあったオリエンテーションでも留学中の目標の1つとして掲げたものでした。こちらに来る前は1度も海外に出たことがなく、留学が決まった時も「まあ、何とかなるだろう」と考えていました。しかしスペインに来てからは文化や生活リズムの違い、学校関係の手続きでのちょっとした食い違い、これらに直面したとき当時の自分は物凄い大きな問題が起きたと思っていました。それらは本当に些細なことでした。今当時のことを振り返ってみると初の海外で心に余裕が無かったのだと思います。

この1年を通して経験したことは良いことも悪いことも全部含め、今の自分にはプラスとなっていると思います。日本では当たり前のことがこちらでは当たり前じゃない、スペインの当たり前が日本では違う。そういう事は数々経験しましたし、まだ約2ヶ月ある期間にも遭遇するだろうと思います。

留学に来る前は他との“違い”が気になっている部分もあり、否定的な考えがありましたが今は“違い”があって当たり前と考えるようになり、それに気づくことが楽しくて仕方がないです。

帰国後どう留学経験を生かす予定なのか

帰国すると4回生となっており、就職活動のことを考えなければなりません。現在のところは今学んでいる語学を仕事で使おうとは考えていません。スペイン語を学ぶのは好きですし、その好きなことを仕事でも使えれば素晴らしいことだと思います。しかし、仕事の1つとして使うにはさらに高いレベルの語学力が必要とされ、その段階に自分はまだまだ到達していないと思います。

龍谷大学にはスペインに留学したいと思っている学生が何人かいると聞いています。その人達にこちらで経験したことを話して、さらにスペインに行きたいという気持ちを高めてもらえたら嬉しいです。また、日本にいるとスペイン人と接する機会が少なくなるのでスペインから龍谷大学に来ている学生と仲良くなって日本の文化をより多く学んでもらいたいし、留学生とスペイン語を学んでいる学生との間で語学や文化の交流をよりしやすくなるような環境を作りたいと思います。 

自由テーマ

バレンシアに約10ヶ月住んで、色々な国の人と出会ったことは他の国の文化を知ることが出来て面白かったです。しかし、私にとって最も刺激を受けたことは日本語を勉強しているスペイン人や海外に住んでいる日本人たちの方達との出会いでした。日本での大学生活では授業、サークル、バイトで出来た同世代の友達ばかりでした。そこでは同じような毎日をただ漠然と過ごして3回生の後期からは就職活動に備えるといった周りの波に流されるような生活を過ごしていました。ここでは世代の全然違う人達と知り合い、なぜスペインにいるのか、日本に帰ってからどういうことがしたいのかと話すことは今まで自分がいかに小さな世界しか見ていなかったことに気付かされ、様々な考え方を知ることが出来るよい機会でした。

最後に日本語を勉強しているスペイン人たちについて書きたいと思います。私はその人達と毎週のようにバーで飲み、クリスマスや火祭りといった色々なイベントを一緒に過ごしました。彼らと過ごした時間はとても充実していましたし、決して忘れることのないことだと思います。彼らに「将来は何がしたいの?」と尋ねると、皆必ず「日本に住みたい!」と答えてくれます。逆に彼らに「将来の夢は何?」と聞かれると自信を持って答えることが出来ないことがとても歯がゆく感じましたし、将来について深く考えてなかったのだと気付かされました。彼らはいつでも将来の夢のために努力していますし、実際に留学に来る人もいます。しかし、日本に来る直前に給付される予定だった奨学金が突然キャンセルされた人もいました。こういったことを見ていると今は何も出来ないけれど、日本に帰ってから就職することを考えると、今までは考えたこともなかった海外から来る留学生を手伝えるような仕事を出来たらいいなと思うようになりました。彼らは大切な友達である以上に私の将来に対する考え方を切り替える重要なきっかけとなりました。次は私が龍谷大学で留学生の日本での生活をサポートしたいと思います。

 

ここで経験した“外国人”としての生活を忘れずにこれから過ごしたいと思います。