Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

モンス大学
2018年5月号 政策学部 M.H

カルチャーショックについて

ベルギーでの生活の中で大きく日本と違うなと感じた点は、やはり仕事の取り組み方です。日本では飲食店の24時間営業や土日祝日の営業などはごく当たり前のことになっていますが、ヨーロッパはそうではありません。スーパーやレストランなどの飲食店をはじめとした様々な店は、基本的に日、祝日は営業していません。飲食店の場合は、昼12時-14時、19時-22時と時間を限定して営業している店がほとんどです。営業時間だけでなく、店員の接客態度も日本とは正反対です。店員同士でのおしゃべり、音楽を聴きながら、携帯をチェックしながら客待ちなどもよく見かける光景です。

日本で暮らしていると、最初はその光景が異様に見えますが、こちらで生活を送って慣れてくると、特に気になることも無くなりました。このゆったりとした様子がヨーロッパなのかなと思うようになってきて、今では少しその文化を羨ましく思います。またこれが日本人の働き方について考えるきっかけにもなりました。日本では長時間労働を強いられて、過労死する事件がよくニュースで取り上げられていますが、こちらではそれが想像できません。各々が仕事の時間、プライベートの時間をしっかり持ち、効率よく生活しているように思います。

この仕事の時間の使い方のように、ヨーロッパでの生活は、日本の問題を改めて考えさせてくれる良いきっかけとなることが多く思いました。

 

夏の過ごし方

ベルギーも夏のような暑さになってきました。気温が高い日は28度を超えるほどの暑さです。日本と違って日差しがきつく、外出するときにはサングラスや日焼け止めは必須の時期になりました。

日本の夏を過ごす為に室内で最も必要とされるのがクーラーですが、こちらの寮にはそれがついていません。私の寮だけにそれが付いていないのでは無く、どこの家庭にもついていないのが普通だそうです。こちらで住んでいる人は、真夏になってもクーラーをつけず、扇風機だけで過ごすのだそう。日本、特に京都で住んでいると考えられない出来事ですが、こちらの真夏は特別暑くならない為、それで十分なのだそうです。現在寮は日当たりの良い部屋を使っているので、気温の高い日は室温が30度まで昇っていますが、今は窓を開放することでなんとか乗り切っています。

ヨーロッパはお天気が良いと、素敵な雰囲気がさらに増しています。緑と石造りの建物のバランスが気持ちのいい景観を作っていて、ついつい外に出たい気分になります。