Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ゲント大学
2018年12月号 国際学部 A.T

治安、危険を感じたこと、トラブルについて

ゲントは学生の街と言われているだけあり、比較的安全な方だと思います。私は今までに危険だなと感じたことは特にありません。強いて言うならば、夜中に静かな住宅街を一人で通るときは流石にひやっとしますが、それは日本でも同じようなことです。

今まで紹介して来たように、住む寮の近くにOverpoortというバーやクラブが建ち並ぶ通りがあります。もし夜に遊びに出かけるのなら、少し気をつけたほうがいいかもしれません。学生がほとんどですが、酔っ払いもたくさんいますし、場所が場所ならハイの人もいます。現地の友だちでさえもクラブの中で財布をすられそうになったそうです。Overpoort

ベルギーでは大麻を含め薬物は違法です。ウィードは個人目的で3gなら所持は認められていますが、所持が警察に見つかると罰金を取られこともあります(なんだか矛盾を感じますが…)。しかし、ヨーロッパ内ということもあり、薬物使用に対して比較的寛容的なオランダから入手することもできます。なのでゲントの街でもウィードを吸っている人もいますし、コカイン、LSDなどをする人もいます。私が一度現地の友だちとこっちでできた日本人の友だちとパーティーに行った時には、「エクスタシーいる?」と聞かれたこともあります。保健の授業みたいですが、興味本位でやるものではありませんし、ある程度の薬物に対する知識や名前は知っておいたほうがいいと思います。

 

日本人に対するイメージ

先ほど薬物のことについて触れました。そこで書いている最中に思い出すことがありました。これを見てゲント大学や他の国の大学に留学したいと考えている人に向けて、本当に伝えたいことをここに書きたいと思います。もしかすると他のマンスリーレポートに書いてあるかもしれませんが、大事なことなのでぜひ目を通して欲しいです。留学を検討中でなくても旅行を考えている人にもぜひ。

こっちに来てひしひしと感じるのは、やはり日本人やアジアの人はイノセントに見えるというイメージを持たれているということです。それゆえに、いいカモだと思われていることもあります。また、嫌なことに対してもNoと言わない人々という風に見られていることもあります。実際に、国内外問わず基本的に少しおかしな内容でもオッケーと答える友だちを見ます。現地の友だちにも留意されました。「もし嫌ならNoってちゃんと言わないとダメだよ。日本人やアジアの人に対する僕たちのイメージは、何事にもYesって言う人なんだから」と。

留学において確かに英語力向上や勉強に励むなどの大事なこともありますが、Noと言える力を身に付けることも、海外にいて勉強できることの一つだと思います。日本にいて何もわからなくても「はい」だけで通して命を危険に晒すことは滅多にないでしょうが、日本にいなくて頼れる人も少ない中で、無責任なことをすると命の危険にもつながります。現地の友だちでさえも、薬物を入手する際に(それもどうかとは思いますが…)、偽物を渡され下手すれば死んでいたかもしれないという状況に陥ったこともあるそうです。

日本人やアジアの人に対するイメージ通りにならないためにも、しっかりと自分の意思を持ち、嫌なことは嫌、興味本位でなんでもYesと言わないようにしましょう…