Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ユニバーシティ・カレッジ・コーク
2018年11月号 国際学部 A.T

    ・カルチャーショックについて

    ここに来るまで海外経験はほぼ0に等しかった私は、様々な文化の違いを肌で感じました。これは定番ですが、店員の接客態度は日本とはまるで異なります。当たり前のようによそ見をし、他の店員と話しながらレジ対応をするし、イライラしているのが丸出しの店員もいます。一方で、とてもフレンドリーで親しみやすい人もたくさんいます。また平日は多くの店が夕方ごろには閉まりだし、日曜日は営業をしない店も多いです。日本のように24時間空いている所はまずありません。

    他には、こちらの人は雨の日でも傘をささないことが多いです。特に学生はフードをかぶってしのいでいる姿をよく目にします。というのも、アイルランドの雨はミスト状であることが多く、あまり気にならないことが多いです。店でも、折りたたみの傘はよく売っていますが、普通の傘は見かけることが少ない印象です。

    他にも色々ありますが、どれも特にマイナスに受け取ったものはありません。むしろ、自分にとって新しいことにたくさん出会えて、面白いと感じることの方が多いです。便利すぎると完璧を求めてしまうけれど、少しくらい不便な方が融通がきいてちょうどいいのかもしれないと感じます。また全体的に思うのが、ここの人々は様々なことに対して大らかであるということです。コークはいろんな地域から学生が集まってきているので、街を歩いていてもいろんな言語を耳にします。このことが、多様性を認める風潮に少なからず影響を与えていると思います。

     

    ・念願のアイリッシュパブ

    私はアイルランドへの留学が決まってから、ずっとアイリッシュパブに行きたいと思っていました。アイリッシュミュージックが好きなので、生演奏を是非聞きたいと考えていました。街の中心地まで行くと、そこら中にパブはあるのですが、一言にパブといってもいろんなタイプのお店があります。

    まず、私が日本にいる頃イメージしていた通りの、本場のアイリッシュミュージックが楽しめるパブです。お店自体が小さく、外観や内装も隠れ家的な雰囲気があります。ステージがあるところもあれば、店の一角のテーブルでミュージシャンが演奏しているところもありました。お客さんの年齢層は高めで、どちらかというと、おじちゃんおばちゃんたちの憩いの場という印象です。みんなお酒を片手におしゃべりを楽しんでおり、フレンドリーで暖かい雰囲気で包まれた素敵な空間です。おそらく、これが昔から続く伝統のアイリッシュパブのスタイルなのだと思います。

    次は、お店自体がもう少し広く、音響の設備もあり、ダンスフロアもあるパブです。ここはどちらかというと若い人が多い印象です。UCCのサークルが主催するパーティーもこのタイプのパブで行われることが多いです。アイリッシュミュージックだけでなくジャズなどのイベントもあり、いろんな楽しみ方ができます。

    共通して思うのはみんな本当にお酒が好きなのだということです。お客さんはもちろん、ミュージシャンもお酒を飲みながら演奏していたのが驚きでした。ちなみに、バーとパブの違いですが、アイリッシュの友達に聞いたところ、特に違いはなく、アイルランドにあるからそう呼んでいるのだと言っていました。お酒があまり得意ではない私ですが、それでも勉強から解放されて音楽を楽しめるパブという場所にすっかり夢中になってしまいました。