Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ラドバウド大学
2019年5月号 国際学部 N.H

カルチャーショックについて

正直これ!といったカルチャーショックは意外にもそれほど受けていません。ただ、文化の違いは多く感じることがあるので今回はそれらを紹介したいと思います。1つめは、人々の働き方についてです。私はオランダ に到着後しばらくしてオランダの銀行口座を開設したのですが、その際に現地の銀行で手続きをしました。銀行内の様子は日本の銀行と全く違い、まず受付を済ませてから待合スペースでしばらく待ち、その後担当の銀行員の個人の部屋へ案内され開設の手続きをする、といった流れでした。驚いたのが、待っている間紅茶やコーヒーを進められ、個人部屋に通された後もそれらを勧められ、銀行員本人も紅茶を飲みながら対応する、という日本に比べ非常にリラックスした雰囲気で働いている様子です。作業途中にもオランダの生活はどうか、大学で何を勉強したいのか、など個人的に会話を積極的に持ちかけられ、まるで友人の家にお邪魔しているような感覚でした。また自分の働きスペースをしっかり確保できているのにも感心しました。オランダのワークスタイルは普段リラックスした働き方をしつつ、定時には仕事を終え、残業はしないのが当たり前です。店の閉店時間も大体が5時や6時に閉まり、そのあとの家族の時間を大事にしています。また日曜は休みなところが多く、これも働きすぎず、プライベートを大事にするという働き方にならっています。日本とは違う働き方に見習い学ぶことが多いなと感じました。

 

文化の違いについて

上記の続きになるのですが、2つ目に感じた文化の違いは、友人同士の会話内容の違いです。これは大学や地域、もちろん人によって違うため一概には言えませんが、普段会話していて感じたことです。友人と話していてよく上がる話題が、政治、教育、歴史など国に関する話題が多いです。特に政治は、各国の財政状況や国の代表者、選挙、政策などに関してそれぞれがどう思うか意見交換をすることも多く、正直政治に関してあまり多く知らない私にとってなかなか意見をいうのが難しい状況もしばしばあります。またそれら国ごとの特徴があるため日本のそれらに関して質問されることも多く、英語の問題以前にさらに学ぶべきことは多いなと感じました。また歴史に関しても、これは意見をいうというより会話材料に度々出るのですが特にヨーロッパの歴史に関しては全員が当たり前のように時系列等が頭に入っているようで、ついて行くのに少し苦労しました。また日本の歴史に詳しい人も多く、何度かアイヌの歴史などに触れられ、日本人として知らないこともあり少し恥ずかしく感じました。まだまだ知らないこと、学ぶべきことが多いです。

ウィーンへ友人と

寮からの景色