Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2017年3月号 国際文化学部 E.N

①    余暇の過ごし方

ここフランスでは日本でいう春・夏・冬休みの他に“Congé ”という1週間の休みがあります。その期間中はヨーロッパに住む友人に会いにフランス以外で過ごすほうが多かったです。日本からの渡航費と比べるとはるかに安く近隣にあるので、場所によっては週末だけを使って他の国に行くこともできました。

普段暇なときは友人と会うか散歩をしたりしていますが、やはり日本にいるときよりも一人で過ごす時間は多くなりました。今度短編映画を友人と撮るのでその打ち合わせにたまに集まったり、他にも定期的に会う友人はいますが、それ以外は特別な予定はありません。

家でのんびりするときは大抵映画を見て過ごすことが多く、身体を休めるために「ただ家で過ごす」時間も大切にしています。もともと家の中で過ごすことが苦手でしたが、こっちに来てから休息の大切さを学びました。外に出かけるときは買い物をしたり街中を適当に散歩することが多く、最近は少しずつ暖かくなってきたので国立公園でジョギングをし始めるようになりました。何よりも気分転換になります。またリヨンには様々な美術館、博物館、劇場があるので歴史、芸術、映画、音楽に興味がある人にはちょうど良いと思います。そして学生は料金が安い。すでにいくつかの美術館や博物館に訪れたことがありますが、やはり一番気に入っているのは旧市街にある映画の博物館です。映画で使用された美術作品の他、最近公開された映画が入れ替わって展示されています。

 

②    博物館めぐり

先程紹介したようにリヨンには様々な美術館、博物館、劇場があり、様々な歴史が残されています。今月は敢えて国外にはせず、リヨン市内をめぐりました。

 

1つ目は“Musée d’art contemporain Demeure de Chaos”という現代美術館で屋外に設置されており無料で鑑賞することができます。キャンバスに絵が描かれていたり彫刻があるわけではなく、建物や車などそういった“モノ”を用いて表現されている作品がある美術館です。ほとんどが社会的批判を表したような作品が多く、見たことがあるマークや人物はいくつかありましたが、ちゃんと理解する為にはもっと知識がないと難しいという印象を持ちました。一方で、これはどういった意味合いがあるのか、なぜこのような配置にしたのかなどを予測し考える楽しみ方がありました。Facebookページの情報によると、フランス人に限らず外国人観光客にも人気がある場所だそうです。

 

 

2つ目は“Musée de la résistance”という博物館です。リヨンは“美食の街”の他、“レジスタンスの街”とも言われており第二次世界大戦時に特に活躍した街です。ここは学生証を見せたら割引が適用され4€で鑑賞することができ、学校の社会見学にも訪れられるそうです。時代はちょうど第一次世界から第二次世界大戦あたりのフランス、ヨーロッパの状態や大戦の経緯などについて展示されていました。リヨン第三大学で受講している留学生プログラムのひとつフランス文化の授業の後に訪れてみると、より理解しやすいと思います。