Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2017年2月号 国際文化学部 E.N

①    試験について

・留学生向けのプログラムDEUFの場合

テストはセメスターの中間と期末に行われます。FLE(外国人向けフランス語学習)では記述式で文法、読解、聴解、時には文章表現のテストが行われ、今までの授業内容をもとに作成されています。テストがあるひとつ前の授業でテスト内容が提示されます。基本的に授業内容をよく復習していれば文法・読解・文章表現は理解しやすく解きやすいですが、聴解においては最初全く聴き取ることができず毎回聴解の項目だけ点数が低いです。フランス文化ではマーク式でテストが行われ、事前に留学生向けの事務所に解答用紙を取りに行きます。普段授業はテーマごとに行っているのですが、中間テストではその時点までの内容、期末では全ての内容からテストが行われます。このテストは知っているか知っていないかのテストなのでちゃんと復習していれば点数は取れます。

 

・学部の授業の場合

テストの方式や回数はその授業によりますが、今まで記述式のテストとレポートを作成したことがあります。それぞれ言語学の授業ですが、記述式では最初に資料と解答用紙が配られ資料を読んで問いに対する答えを小論文のようにして記述します。テスト中に辞書に関しては、紙辞書のみが認められました。私は普段電子辞書を使っているので図書館にある和仏辞典を借りてテストに臨みました。問題の内容に対して時間が十分にないので辞書があるから解けるということもなく、特に問題の内容を理解する為に役に立ちました。レポートでは先生が留学生向けにテーマを用意してくれたのでその内容に応じてレポートを作成しました。その先生はページ数ではなく内容を評価すると言ってくれましたが、学部生の様子を見ていると内容よりもページ数が求められている印象です。

 

②    ロシアのビザ申請

2月中旬に一週間ほどコンジェという休暇があり、それを利用して友人に会いにロシアへ行きました。基本的に日本人がロシアへ行くためにはビザが必ず必要なのでリヨンにあるロシア領事館でビザ申請を行いました。日本でロシアのビザを取得する場合は無料で手続きができるそうですが、ここフランスでは申請は有料で約2週間後に発行され領事館へ直接受け取りに行きます。

 

今回初めて日本以外でビザ申請を行いましたが手続き自体は特に難しいことはありませんでした。領事館へ行く前に電話でアポを取り申請日を決めなければなりませんが、私は電話をして2日後に日程を決めることができました。フランスへの学生ビザの申請のように混むことを覚悟していましたが、実際に訪れてみても普段特別混むということはないという印象でした。また電話をして最初に軽快なマルセイエーズの歌が流れてきたときは思わず笑ってしまいました。必要書類の中にフランスへ再入国する為の書類がありますが、ロシア領事館に書類の申請が可能だったのでそれで補うことができました。料金はヨーロッパ人に比べて少しかかりましたが、申請した書類も合わせて約180€で申請を行えて手続き自体は問題なくできました。が、その後、予定していた日に届くはずのビザ付きのパスポートが領事館のミスで一時行方不明になり誤ってニースに届けられたそうです。その為、3泊4日のロシア行きは1泊2日となり予定していた飛行機にも乗れず新たに航空券を買うはめになりました。

 

良い経験となり良い勉強にもなりましたが、フランスで外国へ行く為のビザを申請する場合、だいぶ余裕を持って申請するか予め日本で申請できるのなら日本で行うことをお勧めします。「領事館だから、政府機関だから、大丈夫。」と思ってもフランスにあることは忘れてはいけないなと感じました。