Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2016年11月号 国際文化学部 A.K

①カルチャーショックについて

 

私個人としては今回渡仏3回目、ヨーロッパに来るのは4回目となりますので、今更カルチャーショックと言われても、と思う部分はあります。しかし、それにも関わらずやはり日本とは違うな、と思う点はいくつかありました。

まず感じたのがキックボードの普及です。先月号の大学についての項目でちらりと触れていたのですが老若男女問わず自転車と同じ感覚で皆歩道をキックボードで颯爽と走っていきます。日本ではキックボードは10年以上前にちょっと流行ったかな、位の感覚だったのでキックボード人口の多さには驚きました。

また次に気が付いたのは、洗濯物を外に干さないことです。私の家にはそもそもベランダが無いので室内干しせざるを得ないのですがそういえばと辺りの住宅を見ても日本のように外に干している家庭が見当たらないのです。皆さん室内干しか乾燥機にかけるかしているのだと思われるのですがこれがフランスだからかなのかこの地域だけなのか少し気になるところではあります。

最後に、構内のカフェに貼ってあったポスターです。

(http://www.gouvernement.fr/reagir-attaque-terroristeよりダウンロード)

 

頻繁に利用しているカフェなのですが碌に文字も読まずに火災時の避難とかそういうポスターかな、と思っていました。災害時の避難方法のようなポスターは日本に居る時も大きな建物内でしばしば見かけることがあったからです。ある日ふと、レジに並んでいる時に手持無沙汰でポスターを読んでみるかと言う気になってきちんと読んで初めてゾッとしました。テロリストに遭遇してしまった時の対処を書いたポスターだったのですから。分かってはいたはずだったのですが、やはりこの国はテロリストに狙われた、または狙われている国なのだと実感した瞬間でした。

 

②自由テーマ

・書籍の入手経路について

小難しいタイトルつけましたが、要するに本屋と図書館の話です。

こちらには研究目的で来ているのでこちらに居る間に資料を収集しようとしたのですが、町中に小さな本屋はたくさんあるのに肝心の専門書や教科書のような本を売っている店が見つけられなくてしばらく苦戦した思い出があります。

そして最終的に見つけたのがDECITREという本屋とLIBRAIRE CAMUGLIです。

DECITREは南仏を中心に展開している本屋のチェーン店で、Pert-dieuのショッピングモール内やBellecourにあります。Bellecourにある店舗の方が大きく品数も多いです。ただ、建物の構造が複雑でちょっと迷子になってしまいましたが、それくらい大きいです。

LIBRAIRE CAMUGLIはBellecour広場の東側の通りを南に下って行った先にある古書店です。先ほどのDECITREに比べると小さいのですが教科書や専門書を専門とした古書店なので少しでも安く入手するにはこちらを使った方がいいかもしれません。ジャンルは法学、社会学、科学が多いように思えました。店員さんにこのようなジャンルの本を探しているというといくつか本を進めてくださったりするので何を読んだらいいか分からないときにも良いかもしれません。またこの本がほしいとはっきりしている際は尋ねると本を取り寄せてくれました。

ここまで本屋の話ばかりになってしまいましたが、Pert-Dieuには大きな市立図書館があります。こちらの方はまだ全然中を回り切れていないのですが、蔵書数は結構あるように思われます。また、他の研究者の方から聞いた話によるとフランスの公文書は図書館で閲覧できるものもあるようですのでもし、研究で公文書の閲覧が必要になった際にも図書館にはお世話になるかもしれません。