Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2012年10月号 国際文化学部 Y.H

授業紹介①

留学生の必修の授業について書きます。

必修の授業は2つあり、FLEとCours d’Initiation a la Culture Francaiseと呼ばれています。

今回はFLEについて説明します。この授業では文法や読解などを学びます。また、この授業はレベル別にクラスが分けられます。クラス分けのテストは8月末から始まるオリエンテーションの中で行われるそうです。私はオリエンテーションに参加できなかったので到着した日に個別でテストの日程を教えてもらいました。テスト内容は4択で文法問題が主です。また、聞き取りや口頭のテストはありません。時間は40分間でした。私の場合は個別だったのでテストが終わって1時間後くらいにクラスを教えてもらいました。オリエンテーションで受けた場合はRelation International内にある掲示板に曜日・時間帯が記載されたものがクラスごとに貼り出され、そこで自分の名前のあるクラスを探すことになると思います。

私のクラスでは文法を学びながら問題を解いています。文法は日本でも習っていたことなのですがしっかり覚えていなかったこともあり、その上、説明も問題も勿論すべてフランス語なのでついていくのが必死で、毎週大変です。つまり、文法については基本的なことは全て頭に入れておく必要があると思いました。その他には毎週プレゼンが2人1組で行われます。テーマはフランスの社会(映画・ジェンダー・食べ物など)の様々なことについて発表しています。レベル別に分けられているはずなのに他国からの留学生はフランス語を話すことが上手く、私も頑張らなければいけないなと強く感じています。

 

カルチャーショックについて

フランスは良くも悪くも個人主義の国で、日本のような気遣いはあまりないことや24時間営業のお店がないことなどを来る前から知っていたので特にカルチャーショックを受けたという感覚はありません。しかし、9月号でも書いたようにビザの申請などを通して、何事も早め早めに動くことや待っているだけでなく自分から動くことが大切なのだと感じています。気になったことがあればその都度、尋ねることが大事だと思います。返信が遅かったり、なかったりすることもしばしばあります。でも、相手がOuiやNonで応えられるような尋ね方をするとか臨機応変に工夫しながら進めていくことも必要なことだと思いました。

日常生活ではスーパーに行ったときに商品の入荷の管理が日本に比べて曖昧だなと感じる時があります。欲しい商品が品切れだったり、棚に置いてある時点で破れていたり、いつ入ってきますか?と聞いても分からないと言われることもあります。なので、いくつかのスーパーが近くにあるレジデンスに住んでいれば対応しやすいかなと思います。

あと、カルチャーショックとは違うかもしれませんが、フランス人は本当によくタバコを吸っています。学校でも街中でもタバコを吸うことが当たり前のように感じます。大学では校舎内が禁煙なので、皆、外で吸っています。タバコを吸う人は男性というイメージがあったのですがこっちに来て、女性も同じくらい吸っているので驚きました。しかし、禁煙者の私からしてみればもう少し気を使ってほしいと思わずにはいられません。

 

手続きについて

私は学校を通して書類を郵送しました。その場合は担当の方に必要な書類(ビザ受取時に返却された“Demande d’attestation OFII”・フランスでの住居証明・パスポートのコピー・ビザのコピー・入国日スタンプが押されているページのコピー・証明写真)を渡し、郵送してもらいます。おそらく3週間ほどでReception(書類を受け取ったという紙)が送られてきて、その4日後に召喚状(日程や場所が記載された書類)が届きました。過去のマンスリーレポートで学校を通してやるより個人でやった方が良いと書かれている先輩もいますが、私のように比較的スムーズに進む場合もあるので、どちらが良いとは一概には言えないと思います。到着後は色々な手続きがあり、後回しになりがちですが、すぐに書類を送った方が良いです。

そして指定された日時に召喚状とパスポートを持って、移民局へ行きました。移民局の最寄駅はトラムでもメトロでもPerracheという駅です。SNCFの駅を越えるとCours Charlemagneという縦の通りに出ます。その通りを少し歩くと一筋目にCours Suchetという通りがあるのでそこを左に曲がり、2筋目のRue Quivongeを曲がると左手に移民局が見えてきます。フランス国旗も掲げてあるのですが、外観からは移民局とは分かりにくかったです。

まず2階の受付で召喚状とパスポートを確認してもらい、1つ目の部屋で問診を受けます。そこでは生年月日やフランスで通っている大学名、妊娠はしてないかなどを確認され、視力検査が行われます。2つ目の部屋では身長・体重を測り、糖尿病でないかを聞かれました。3つ目の部屋ではレントゲンを撮りました。日本での健康診断時と同様に上半身は全部脱ぎますが、検診するのは全員女性だったので安心して大丈夫だと思います。4つ目の部屋では血圧を測られ、問診もあったのですが、正直問診では何を聞かれているのかさっぱり分かりませんでした。大丈夫なのかとても不安になりましたが、一通り、検診は終わりました。再び受付で名前を呼ばれ、パスポート・収入印紙58euroを渡しました。そして、パスポートに滞在許可証が貼られ、移民局での手続きは完了しました。

私は30分程度で終わりましたが、時期によっては1~2時間かかる場合もあるそうです。また、11時からの予定だったのですが10時半頃に着き、混んでいなかったので11時前には終わっていました。時間に細かくない所もフランスらしさが出ているなあと感じました。