Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2011年3月号 国際文化学部 K.U

<日本から持ってきたらよかったと思うもの>

 まず必需品ですがパソコン,カメラ,薬(風邪薬,頭痛薬,酔い止め,胃薬など),それから、持ってきてよかったと思ったものは、洗濯グッズ(ロープ,ネット,洗濯バサミ),カイロ,うがい薬,地球の歩き方などガイドブック(フランスだけでなくヨーロッパのものもあると便利)、電子辞書、紙の辞書、ヒートテックの下着、コンセントの変換プラグ、日本のコンセントの複数プラグ。まず、薬についてですが、何かあればこちらの薬局でもすぐに手に入るのですが、フランスの薬は日本の物より大きく、効果も強すぎたりするため、普段から飲んでいるものがあった方が安心だと思います。洗濯についてですが、フランスでは洗濯物を外に干すという習慣がなく、ほとんどの人が乾燥機を使用しているのですが、乾燥機を使うのもお金がかかりますし、生乾きの場合もあるので部屋干し用にロープがあると便利だと思います。

 日本食品についてですが、私も日本食が恋しくなるだろうから、持って行こうか送ってもらおうか、と色々考えていたのですが、リヨンに着いてみると意外とアジアンショップがたくさんあり、そこで色々買いそろえることができました。値段はやはり少し高いのですが、びっくりするほどの値段ではないので、送るための送料などを考えると現地で買った方が安くつきそうな気がします。

 

<現地の学生・友人について>

 フランス人は基本的にみんなでワイワイすることが好きで、ホームパーティのような小さなパーティをよくします。特に金曜日,土曜日は次の日が学校や仕事が休みのため、よくバーに行ったりパーティをして、お酒を飲んでいます。このパーティでは、友達だけでなく、友達の友達,友達の彼氏,彼女なども気軽に来たりするのがフランス流です。それなので、自分の知らない子がいっぱいいることもあり、出会いの場でもあります。いろんな友達が作りたいならパーティに誘われたら行ってみるという意気込みで参加してみてもいいかもしれません。

 また、フランスでは1人暮らしをしている学生が多いです。その理由は、学生用の住宅補助が支給されること、日本ほど交通手段が整っていないため、遠くから来ることが困難であるためなどです。私の友達も遠くても1時間くらいの距離のところに住んでいるので、色んな友達と気軽に遊べる気がします。ただ、長期休暇に入ると実家に帰る子たちが多いので、長期休暇はパーティの数も少なくなり、少し暇になってくるかもしれません。

  

<東北地方太平洋沖地震>

 この地震があった日、私は朝の8時(日本時間16時)からカルチャーの授業がありました。このカルチャーの授業の時にフランス人の先生が「日本で地震があったみたいだけど…」という話をされていました。先生が話されている時は、まだみんな地震が起こったことを知らず、「え!?そうなの??」という何もわからない状態でした。授業の後すぐにインターネットで調べてみると、どのサイトでもトップに挙げられており、そこで初めて地震の規模を知りました。フランスのメディアでも連日とりあげられており、すべての新聞が1面にとりあげられているほどでした。その画像だけでは、全然実感がわかず、「本当にこれが日本なの…?」と疑問になるばかりでした。その後もニュースは津波と原発ばかり。毎日毎日フランスでもニュースになっていました。そして、私の友達,先生,道で出会った知らない人までが「あなたの家族,日本は大丈夫ですか?」ととても心配をしてくれました。それから、私たちも何かできることがあれば…と日本人会や、フランス赤十字と協力し、色んな場所で募金活動をしたりチャリティー活動をしましたが、その場所でもみんな声をかけてくださり、本当にいい人がいっぱいだなと実感しました。それとともに、日本ではこんなすごい事態になっているんだ…自分には何ができるのか…、と考え、悲惨な姿の映像を見、私が泣いている場合ではないのですが、たくさん涙しました。

  震災の被害を受けられた方の笑顔が一日でも早く見られますように。一日も早い復興を心からお祈りいたします。