Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2011年3月号 国際文化学部 U.Y

授業紹介②

文学部の授業には、Histoire ,Littérature Moderne,Classique ,Géographie など様々な主専攻にあたる学科があります。主にこれらの学科の授業にはTDというゼミのような授業がセットになっている場合が多いです。TDにはいくつかの曜日や時間帯があり、授業登録は文学部の事務に直接いって登録します。また副専攻には文学部全体を通して、美学や文学、映画、現代史など様々な授業があります。私は前期に文学部の芸術の授業を履修していましたが、CMでは主な美術史の流れと絵画についての授業、TDはそれを補う形で生徒の発表に合わせて勧められました。留学生は、TDにおいて課題を発表をすることは不可能でしたが、その代りにレポート提出が求められました。

治安、危険を感じたところ

リヨンの町はフランスでは都会です。都会にはいろいろな人がいます。慣れてくれば、どういう人には近づかないほうがいいかなどは自然と察知できますが最初は難しいと思います。アジア人だと思うと声をかけてくる人もいるので気をつけたほうがいいです。特に、ギヨチエールやペラーシュにはそういう人が多いです。リヨンの地下鉄で財布を盗まれた友人がいます。やはり、リュックなどは後ろから抜かれやすいですし、大丈夫だとは思っても気を抜かないほうがいいです。また、パリでは観光客を狙ったミサンガ売りなどがいるので注意してください。あまり相手にはせず、自己の危機管理をしっかりし、はっきりと拒否を示すことが大事です。以前郊外へ向かうトラムの中に酔っぱらったアラブ系の人が乗り込んできたことがあります、周りの乗客を誹謗し私の隣の座席を蹴り続けていました。途中で彼は降りましたが、その間はあまりいい気分ではありませんでした。決していつも安全であるとは言い切れないので注意してください。

La Manifestation

2010年の9月、10月はサルコジ政権が進める年金制度改革に反対して、労組を中心にフランス全土で一斉に大きなストライキ、デモが行われました。これは満額受給年齢を65歳から67歳に引き上げ、法的退職年齢を60歳から62歳に延長する条文に反対して行われたのです。この大規模なデモ、ストライキが行われた際は、学校の授業は通常どおり行われましたが、街はデモ隊が行進し、ストライキのためTGVが取り消しになったり、街の交通網が一部ストップしたりしました。リヨンでは、このデモはBellecour広場を中心に行われたので、特に激化した期間はBellecourにつながる地下鉄がストップしたり、広場ではお店のショーウィンドーを破壊されるなど、大学では警戒のため正門が通れなくなり、生徒は裏口で学生証を提示しなければ学内にはいることができませんでした。私の家の付近は静かで問題がなく、歩いて通学しているのでなんの支障もありませんでしたが、Bellecour広場は危険なので近づいてはいけないと言われました。私の意見ですが、この年金に対するデモストライキに便乗して、破壊や暴動などの騒ぎがおきていたように思われます。11月にはいりこれらのデモは収まりましたが、このような大規模なデモをみたのは初めてでフランス社会を目の当たりにした気持ちになりました。