Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2010年9月号 国際文化学部 U.Y

・オリエンテーションについて

オリエンテーションは言語、文学、経済、法学などそれぞれの学部ごとにあり、開始日程は学部によって異なりますが2週間開講されます。すこし紛らわしいので日程に注意してください。

私は文学部のオリエンテーションに参加しました。開講された授業は、フランス史、文学史、フランス文化、FLE(フランス語の授業)で、それぞれ教科書が初日に配られ、留学生に向けて比較的ゆっくりしたフランス語で授業が行われます。FLEはほぼ毎日行われます。オリエンテーションには様々なレベルの学生が参加していますので、すべてのレベルに対応した文法の問題集が出され、課題の解答を中心に授業が進められます。また、フランス語のスラングなども紹介されました。最後の授業にはこれまで扱った授業の内容を中心に、大学でのフランス語の授業のレベル分けテストが行われます。この授業はフランス語の復習をするのにいいと思います。文学史、フランス史の授業は、その場で理解することは難しいですが実際の授業の様子を知るのにはいい機会だと思います。

授業の他には、インターネットでのCMの授業登録やTDの授業登録についての説明、フルヴィエールの丘などバスでのリヨン観光、エラスムスの学生達との交流会や小演劇の観劇などが行われますので、友達をつくったり、リヨンや大学に慣れるためにも登録したほうがいいと思います。また、フランス人の学生達はこの期間からすでに授業が始まっていたので、日本語学科の生徒ともすぐに友達になることができました。

・住居について

私は、ギヨチエール墓地の近くのButterflyというレジデンスに住んでいます。学校まで徒歩で15~20分ほどかかります。レジデンスの前をT2のトラムが走っていますが、学校に行くにはトラムとメトロの乗り換えが必要なので、かかる時間は結局徒歩とそう変わりません。ですから歩いて通学しています。比較的静かな場所ですし、1階がスーパーになっていたり、自転車乗り場もすぐそばにあります。

ここのレジデンスは家具つきで、ベッド、クローゼット、勉強机、本棚、食事用テーブル、椅子3、冷蔵庫、台所、電子レンジがすでにありました。入居時に管理人さんと共にétat des lieuxを行います。これは、入居時に部屋の中に問題がないか確認をするためです。不備や問題や家具の状態などをリストにチェックしていきます。これは退去の時にも行われます。家賃は水道代が込みですが、電気は新たに契約しなければいけません。これは、管理人さんに頼んで直接電話で契約してもらいました。電気代は現地でつくった銀行口座より引き落とされます。

・リヨンについて

リヨンは都会ですが、パリよりも清潔で住みやすいところだと思います。バス、地下鉄やトラムが街中を通っていて、大変便利です。一回の切符で一時間の間、それら全ての交通機関に乗ることができます。リヨンサンテクジュぺリ空港からPart-Dieuまでトラム一本で来ることができました。しかし、ストライキなどがあると町の交通網はすべてストップしてしまいます。

到着した8月は、30度の暑さがありましたが、朝との気温差があります。9月も中旬になると肌寒くなってきます。またフランス人からは、夏は暑くて、冬は寒い場所だといわれました。リヨンはどちらかというと、ローマ植民地時代を反映してかイタリアよりの景色が広がっています。旧市街は世界遺産に指定されており、趣ある古い街並みが綺麗です。レストランなどもたくさんあります。新市街には大型ショッピングセンターがありますし、郊外に行けばIKEA、カルフールなどがあるので、生活に必要なものは簡単に安くそろえることができます。大学は、中庭があり図書館では自習スペースが充実しています。大学の建物は、夜にライトアップされていてとても綺麗です。