Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2010年11月号 国際文化学部 K.U

<授業紹介②>

留学に来る前は、アートの授業や歴史の授業などを受けようと考えていて、初めの方で試しに受けてみたのですが、自分の語学力がなさすぎて、授業が全く理解できませんでした。そのため、その授業などは聴講だけにして、日本語学科の授業を受けることにしました。(リヨン第3大学には外国語学部があり、その中に英語、ドイツ語、ロシア語、韓国語、中国語、日本語学科などがあります。) 日本語学科の中でも、英語で経済を学び日本語も勉強するというLEAと日本語を専門的に勉強するLLCEとに分かれています。そして、その授業のなかにtheme(仏→日翻訳)version(日→仏翻訳)grammaire(文法)の授業があり、私はLLCE1年生のversionとLLCE2年生のtheme,version,grammaireとLEA2年生のversionの授業を受けています。日本人にとってthemeは簡単なのですがversionはフランス語のボキャブラリーが少ないため、難しいです。特にLLCE2年生の授業は、日本語を専門に勉強しているということで、訳す文章も難しく、授業中だけでは訳しきれないので、予習をしていき、授業後にはフランス人の学生にノートを見せてもらったり教えてもらわないと、追いつけません。

 

<治安、危険を感じたこと>

 リヨンは学生の町ということもあるのか、比較的安全だと思います。昼間はもちろん、夜も日にちが変わる前までなら、安全に家まで帰れると思います。しかし、夜遅くになると酔っ払った人に話しかけられたり、また、ギロチエというアジア系やアラブ系の人が住んでいる場所は、1人で通ると少し危ないかもしれません。

それからメトロに乗る時などは、慣れてきても気をつけた方がいいと思います。私は出会っていないのですが、友達の中にはポケットに入れていた携帯を盗まれたり、エスカレーターに乗っている時にリュックのポケットに入れていた小銭入れが盗まれるというスリにあった子もいます。

 また、いくら安全だと言っても、日本人と見て話しかけてくるフランス人や、物乞いの人もたくさんいるので、安易について行かないように気をつけた方がいいと思います。フランスに来たばかりで、フランス語が全く聞きとれない時期は、話しかけられても無視したり、「わかりません。」「NON!」とはっきり断ることが重要だと思います。

 

<トラブルについて>

 警察に行かなければならないような大きなトラブルには合っていないのですが、小さいトラブルはいくつかあります。その中でも大きなトラブルは、5階から出られなくなったことです。私の部屋は5階にあり、エレベーターか非常階段のような階段で下に降りる方法があるのですが、その時はエレベーターが故障か何かで止まっていて(フランスではエレベーターやエスカレーターが止まっていることがよくあります!!)非常階段もドアのノブがはずれていて、下に降りられないという状況に陥りました。違う階に住んでいる友達に電話をして、外から扉を開けてもらおうと思ったのですが、外からも開けられないと言われました。管理人さんのところへも行ってくれたのですが、管理人さんも居なくて、どうしようか…と困っていると、同じアパートのたまたま通りかかった住人の人たちが、定規や鍵などを使って扉をこじ開けてくれてました。それで、外に出ることができたのですが、その時は本当に焦りました。

 私の知り合いの人は、エレベーターが階の途中で止まり、緊急用のベルを鳴らし業者の人が来るまで、2時間くらい閉じ込められたと言っていました。フランスのエレベーターは日本と違って、古かったり、すぐに止まったりと、トラブルが多いです。それに慣れていない私たちはものすごく焦るのですが、そういうことも少なくないんだと、心に余裕をもって、冷静に行動した方が良さそうです。