Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2013年3月号 社会学部 M.I

<日本から持ってきたらよかったと思うものについて>

私の場合、小さなスーツケース(3泊用)とリュックでスウェーデンに渡航しました。日本から荷物を郵送してもらうこともめったになく、生活用品は全てこちらで購入しています。スウェーデンは生活水準が日本と同じレベルなので、コンビニや日本特有のアイデア商品・便利用品こそありませんが、基本的な物はすべて揃っています。また、炊飯器やドライヤーなどといった家電製品に関しては電圧の関係もあるのでこちらで購入する方が良いかと思います。

リネウス大学では、日本人留学生が帰国時に荷物を友達や大学の関係者の倉庫に預けるのが一般的になっています。私達も到着後に大学で勤務されている日本人の方にお会いして、衣類や布団、炊飯器、インテリア製品などをいくらかいただきました。そこで全てが揃うというわけではあませんが、現地に到着当初は部屋に布団や毛布など何もない状態だったのでとても助かりました。ただ、この倉庫解放は現地で勤務されている日本人の方々のはからいで行われており、リネウス大学が行っている公式なものではありません。この倉庫解放がいつまで継続するのか一切分かりませんし、倉庫解放に関する責任者もいないということを念頭において下さい。

またリネウス大学の学生団体が新学期に開催する「IKEA Trip」や「Shopping day」などといった生活用品を購入するためのイベントがありますので、そちらに参加されることもお勧めします。  日本から送ってもらったものとしては、髪の毛用のすきばさみ、眉用カミソリ、日本食です。ベクショーにはアジアンマーケットというアジアの食料品を購入できるお店が一つあるのですが、日本食はほとんど何も売られていません。みそやお好み焼きの粉などは日本から郵送してもらうか海外旅行で大きな都市(ストックホルムなど)に旅行した際に購入するようにしています。


<現地の学生・友人について>

こちらに来て驚いたことは、スウェーデンの大学生は日本人学生よりもはるかに勤勉だということです。スウェーデンは教育費が無料のため本当に勉強する意欲がある人だけが大学へ進学します。大学生は社会人と同じ扱いなので、授業カリキュラムは日本の大学よりも厳しく勉強量も多いです。勉強をおろそかにすると大学の授業について行けなかったり、試験に合格できなかったりします。 そのため、多くの学生が勉強する習慣を持っていますし楽しんで勉強しています。またこちらに来る留学生も勉強に対してとても高いモチベーションを持っています。「なぜ大学へ進学したいのか」「将来の夢・ビジョンは何か」ということについてきちんと考えた上で勉強しています。  日本は大学へ進学することで就職が有利になったり、大学卒業が教育水準の標準レベルとなっているように感じます。また、留年や大学・学部編入などに対してサポートが充実していませんし、どちらかというとネガティブなイメージがあるかと思います。しかし、スウェーデンの教育は勉強したい人には何度でもチャンスが与えられますし、やり直しがきくようなシステムになっています。そのため、たとえ主婦になっても仕事をしながらでも、自分のしたい勉強を好きなだけ続けることが出来るのです。このように教育制度がしっかりしているからこそ安心して楽しく学ぶことが出来るのだと思います。


<旅行~コペンハーゲン~>

3月の半ばにコペンハーゲン(デンマーク)とストックホルム(スウェーデン)に旅行に行きました。  デンマークはアンデルセン童話の作者アンデルセンの故郷やレゴの発祥地として知られています。私が実際に訪れて良かったのはニューハウンという港です。ここには北欧らしい色とりどりの美しい木造家屋が立ち並んでいる区域で、デンマーク料理が食べられるレストランやおしゃれなカフェが隣接しています。この港からは遊覧船でコペンハーゲンの街をクルーズ観光することが出来ます。天候が良い時やコペンハーゲンを短時間で見たい時には最適だと思います。船上から眺めるコペンハーゲンの景色は地上を散策するのとは一味違い、とても綺麗でした。また、ロイヤルファミリーの居城であるアマリエンボー宮殿では護衛兵の交替式が行われています。くるみ割り人形のような帽子をかぶった兵隊が行進する様子をなまで見ることが出来てとても興奮しました。