Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2013年2月号 国際文化学部 Y.S

・授業紹介

私は国際文化学部に所属しており、学校での授業を通して貧困や紛争、開発などの分野に興味を持ったのでこちらの大学でもpeace and development-world society and international political economyの授業を受講しています。この授業は週に1、2回eveningにある授業で1月~6月まで続きます。Peace and developmentの授業では、最初に基礎的なことを学ぶintroductionのような授業が数回続き、その後数回にわたり世界(特にヨーロッパ)がどのように発展してきたのか、大体100年戦争の時代から冷戦の終結にかけて世界史を駆け足で学び直しました。ヨーロッパで最初に産業革命が発生し、第二次世界大戦まで世界の頂点にあったイギリスやそのイギリスと植民地争いを繰り広げたフランスなどは国としてのまとまりが比較的早い段階から成熟していたのに対し、ドイツは長年神聖ローマ帝国の中にザクセンやバイエルンなどの自治領が乱立していたため発展が遅れたことや日本の明治維新なども登場しました。帝国主義の時代から国連などの国際機関が登場し、リアリズムからリベラリズムの考え方が生まれていく過程、国際協力の重要性とともに ルワンダの内戦、ソマリア紛争などにおいて国連が十分な役割を果たせなかったことについての課題や、国際協力の問題点について先生が解説されます。また、前々回はラテンアメリカ専門の先生の授業でした。普段アフリカやアジアに着眼しがちなためラテンアメリカの発展についてあまり知らなかったのでとても興味深かったです。

・余暇の過ごし方

選択する授業の分野にもよりますが、スウェーデンの大学は基本的に授業時間数が少なく学生の自主的な学習が重要です。だから授業で拘束される時間は少なく、むしろ自由な時間が多いので授業の課題をしたり教科書を読んだりして過ごすのですが、それでも時間が余ってしまう時があるのでそういう時は散歩をしたり、友達とFika(スウェーデン風お茶の時間)をしたりお菓子を作ったりしています。私は今年4回生なので就活に向けてTOEICやSPIの勉強をするべきなのですが、参考書を日本から持ってこなかったのでできていません。持ってきていれば空いた時間に勉強できたのにな、と後悔しています。また、留学生は日本を離れているため日本国内の情勢にうとくなりがちで、日本に帰って就職活動を始めたときに困るという話を聞いていたので日本のニュースは毎日チェックするようにしています。以前は大学の新聞コーナーに朝日新聞が置いてあったのですが、今年に入って見かけなくなったのでなくなってしまったようです。

・自由テーマ

2月も終わり、そろそろ春が訪れる頃ですがスウェーデンは相変わらず寒いです。でも最近は晴れの日が多くなり日差しがかなりまぶしく感じます。12月頃は日が沈むのも早く、毎日雪でどんよりとした空模様が続いていましたが、今はそれが嘘のような快晴の青空で気分も晴れます。また、夕暮れ時になると日の沈むあたりが赤くなり、だんだん沈んでいってグラデーションのようになる空も素敵です。スウェーデンの暮らしは日本では考えられないほどゆったりしています。また、スウェーデン人はゆっくりお茶をしたりする時間を大切にしている人が多いです。北欧は外食が高いのですが、こちらの人はあまりケチケチしていないように感じます。私は外食すると高くつくのでほとんど自炊していますが、タウンに行くと可愛いカフェがたくさんあるのでたまにはゆっくりカフェでお茶するのもいいな、と最近思います。