Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2012年4月号 法学部 A.F

この1年を振り返って(留学前と比較して変わったこと)

まだ1年は経っていませんが、本当にあっという間に時間が過ぎたということが真っ先に思い浮かびます。

やはり最初に比較すべきは英語能力だと思いますが、私はこの留学以前にエチオピアに1週間程度滞在したことがあったのですが、もう4-5年前のことで、そのとき以外英語を話したことなんてほぼ全くなかったので、最初は本当に苦労しました。話すこと以上に聞き取ることがより難しかったです。せっかく話しかけてくれた(話しかけた)相手が何をいっているのかわからず、愛想笑いでごまかして話が終わることが多々ありました。そのころと比較して今の自分を考えてみると、多少なりとも話せるようになったかな、聞き取ることができるようになったかなという印象です。ただ、British English やScotish は聞き取れなくて、未だ悲しくなるくらいです。

あとは、すごく大きく変わったことは、自分の日本人らしさをすごく自覚あるいは意識するようになったということです。いろいろな国の文化や考え方など、日本との違いを知るまたは体感するにつれ、私は自分の中にある日本人らしさ(と、私が考えるもの)を好きになったし、嫌いにもなりました。でも、やはり多文化との比較による自分への愛着心のようなものがすごく大きいように感じます。

 

帰国後どう留学経験を活かす予定なのか

留学前は本当に英語が駄目で、英語を喋るのが怖かったのですが(今でも私は怖いですが…)、帰国後は英語でもコミュニケーションをとることができると思うので、龍谷大学に交換留学生として来ている学生のなにか力になれればということ、またそれと同時に龍谷大学から交換留学を目指す学生の力になっていきたいと考えています。

また、この生活で知った、“いろいろな見方がある”ということ、すごく単純なことですが、それを留学したことのない(これからもする予定のない)人たちに伝えていくということも、自分にできる「帰国後どう留学経験を活かす」ということではないかなと考えています。

また、今のところスウェーデンでフィールドワークをして、帰国後修士論文を執筆する予定なので、その点をしっかりと実行してやっていきたいと思います。

 

キャンパスについて

キャンパス内の設備の中のいくつかを紹介したいと思います。キャンパス内にはジムがあって、年会費を払って利用することができます。また、ジムでは、Sports Sundayといって、バスケットボール、バレーボールやバドミントンなどを無料で多くの学生と行う機会などもあります(学生団体のVISによる企画だと思います)。

そのほかの設備として、図書館が私は印象的です。スウェーデンのマンション等も大きな窓を持っていて皆カーテンをせずに中が丸見えのような、日本とは違うオープンな印象なのですが、図書館も同じくごく開放的なつくりになっています。図書館は大げさに言うと半ガラス張りのような感じになっていて、皆外をみながらいすに座って本を読んだりしています。また、飲食が可能で、図書館の中にカフェもありますし、すごくくつろげる空間になっています。図書館の本は冊数の制限がなく借り放題ですが、借用日数は決まっており、返却期限を切れると1日5Kr(約60円)が請求されます。ただ、インターネット上で延長手続きができるのでとても便利です。

このリネウス大学のキャンパスは緑が多く、よく晴れ渡る日が増えてきた最近は、BBQをキャンパスの芝生でする学生、ひなたぼっこをしながら読書をしている学生などの姿が頻繁に見られます。秋冬の間は日が沈むのも非常に早く、気分が滅入るようなこともある環境かと思いますが、それが嘘のように今はキャンパス全体が明るく学生たちも皆のびのびとしている印象を与えられます。一番スウェーデンの美しい時に交換留学生は日本に帰ることになるのかもしれません。